カメラブログ

 趣味でカメラを触っています。カメラ関係の内容を記します。




藤の花を撮ってきた

 例年ゴールデンウィークは藤の花が咲く時期。しかし今年は桜も早いのと同様に藤の花も早くもう満開を過ぎようとしています。

 亀戸天神は藤の名所だと聞いて、藤の花の写真を撮りに行ってきました。藤の花を撮るのは初めて。行ってみて、藤の花を撮るのは結構難しいことが分かりました。

 桜と比べて藤の樹の数は随分少なく、それでいて見物客が結構多い。そのため、見物客を外して構図を作るのは至難の業でした。

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見物客に囲まれる藤の花

 

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順光を受けてメリハリがつきすぎてしまった

 

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着物に藤の花ってすごく日本的です

 

写真で大切な点と小説でのそれ

  「小説のストラテジー」(佐藤亜紀)には、芸術としての小説は何をもって成立しているか、詳しく記されている。それは、一般の読書好きにとっては意外なことが多く含まれている。例えば、小説にとって物語は読者へのインパクトという点で全く重要ではない、記述こそが大切であるというのが佐藤亜紀の主張だ。

  「声に出して読みたい日本語」(齋藤孝)は、発話時の言葉のリズムや体が感じる振動、そういった身体性を味わって欲しいと書かれた本だ。この本も物語を問題にしておらず、表現、すなわち記述を味わうことを主としている。

 

  アナロジーとしてこれを写真に置き換えれば、写真の主題(被写体)が何かは大した問題ではないということになろう。例えば、ポートレートにおいて誰を写すかは問題ではない。近所の女の子を写してもいいし、アイドル芸能人を写しても同じということだ。大切なのは記述、すなわち主題からどのような背景を置き、トーンと明るさを導いていくかが大事ということになる。

 

 下の写真は、浜辺に転がる大きな枯木を写したものだ。この写真で枯木は主題である。しかし、写真を見る人の感情へのインパクトという点に関して、どんな枯木であるかは全く問題ではない。浜辺に転がる枯木という主題から導かれる記述ー 色を失い白黒になり、明るさを失い大部分が暗く、水平線上にかかる左右にハケではいたような雲がわずかに光、見る人に奥行きを感じさせるー が大切だ。

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小説のストラテジー (ちくま文庫)

小説のストラテジー (ちくま文庫)

 

 

 

文庫 声に出して読みたい日本語 1 (草思社文庫)

文庫 声に出して読みたい日本語 1 (草思社文庫)

 

 

 

提灯のある街

 夜の繁華街、飲み屋街に行くと多くの提灯が目に入る。

 日本では当たり前の光景でも西洋人には珍しいようで、アジアの国に来た印象を提灯で受けるようだ。もともとは灯りとしての機能を果たしていた提灯だが、いまでは灯りではなくデコレーション、電飾としての機能を果たしている。

 提灯の色は赤と決まっているわけではないだろうが、多くの提灯は赤色である。新宿を歩いていると、黄色の提灯が目に付いた。珍しい。

 

 まだ明るい飲み屋街は通過する人は多いが立ち止まる人は滅多にいない。ここで立ち止まる人の事由はなんだろう?

 

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大音量の中の静寂、新宿

 新宿で写真を撮ってきました。特にテーマも決めず、気になったものを撮るというスタイルで。

 家に帰って写真を整理していると、新宿と言うのは様々な面のある街なのだと思いました。若者が集まる華やかなエリアがり、いかがわしい大人の集まる夜のエリアがあり、主張のある人々の集まるエリアがあり、といった具合に。

 

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 甘いものを売るお店。車を改造したであろう外観と、屋上に置いた巨大なクマのぬいぐるみ、趣向を凝らしています。しかし、この程度では新宿で目立つことはできず、通行人は店に目もくれず歩いていきます。

 

 

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  飲み屋の多いエリアでは、店の看板は賑やかさを増し目立って人目を引こうと競っています。

 

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 大音量の中の静寂、色彩の中のモノクローム。各店舗が派手さを競ううちに行きかう人々はそれを知覚することなく、手元のスマートフォンに意識を向けています。

 

 

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  夕方の早いうちから看板に灯りが入り、街は明るさを増します。その明るさによって街全体が夜が来たかのようにかえって暗く感じられていく。

   

 

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 思い出横丁に足を向ければ、すでに飲んでいるお父さん。観光客の多くなった思い出横丁ではありますが、ここに通う人は未だに多い。日本最大の歓楽街を支えているのは、ここが日常である普通の人々。

 

 

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 新宿は歓楽街だけではない。日本の首都、大東京の都庁のある場所で、行政の中心地。東京都庁の上部に取り付けられたパラボラアンテナを見ていると、電話やネットが通じない有事の際にも、行政指示を飛ばす執念のようなものを感じます。技術を集め、頭脳を集め、お金を投じて作ったお城の様に見えます。

 

 

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 「米帝粉砕」、このシールを作成し貼った人はどんな思いだったのでしょう?様々な政治的な主張があると思いますが、アメリカに対してこれほどの主張をする場所は、日本の中でも新宿だけではないでしょうか。

 ここでも様々な主張が大きな声でなされ、互いに声の大きさを競っています。そうして、人々の耳には何も届かない。大音量の中の静寂がここにもあります。

 

 

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 新宿は人が多い。ただ多いだけではなく、様々な人がおりその多様性が厚い。その多様な人々は新宿に住みかがあり、そのエリアで濃さを増す。ただ住み分けるだけでなく一部が混ざり合い、混ざった部分では無関心と反発と興味を引き起こす。

 いろんな人がいる街と言ってしまうと月並みだけど、いろんなの厚みが異常に厚いのが新宿なのだと思う。

 

 使用機材

OLYMPUS ミラーレス一眼 PEN mini E-PM2