写真の構図をデザインする要素の基本は、線とパターンだ。
例えば三角構図は、二本の線を使って画面をデザインする。広角レンズで奥行きを出すための三角構図は、その二本の線をしっかり描くことがポイントだ。そして、線の繰り返しがパターンを作る。例えば横断歩道の白黒のパタンはスナップで良く使われるデザイン要素だ。
東京乃木坂にある国立新美術館は、多くの線とパターンで溢れかえっている。
あまりに多くて何処を切り取ったらいいのか分からなくなる。デザイン要素が多いのだ。そこで試しに色を無くして白黒で撮ってみた。色もデザイン要素であるので、敢えて要素を減らしたのだ。
どうだろう?
上の写真を見ていると、線とパターンに集中できて結構気持ちいい。天井が暗く見えなくなっているせいで壁だけが浮き上がって不思議な感じも出せた。
写真は引き算とよく言うが、引き算とはこういうことなのだと少しわかった気がした。
おまけ
写真のデザイン要素については以下の本を参考にしている。