記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

ストーリ性のある写真とは何か? なぜストーリ性が必要か?

 パントマイムのパフォーマを熱心に見つめる子供。パフォーマーの左手が子供の目の高さに降りてきてピタっと止まる。この人はロボットなんだろうか?子供の頭の中が???で一杯になる。その様子を右端の母親が微笑ましく見ている。

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ロボット?初めてパントマイムを見た日


 雑誌などで写真の解説を読んでいると「ストーリ性のある写真」や「関係性がある」という言葉を見かけます。この「ストーリ性のある写真」って何でしょう?

 私は、見ているものの想像力を刺激する写真を「ストーリ性のある写真」と思っています。写真は一瞬を切り取るものですが、その前後の時間を人は想像できます。見ている人は想像力を刺激されることで、人はその写真に共感します。

 想像力をどれだけ強く刺激されるかは、写真を見ている人の経験に依存します。初めてパントマイムを見たときにそれが人間だとは思えない不思議さを覚えたことを覚えていますか?子供の頃にパントマイムを見た経験のある人は上の写真に共感を覚えるかもしれません。

 

 関係性はストーリ性を作るための道具です。写真の中の複数の被写体間に、見る見られる、恋人同士、親子などの関係を想起させたとき、関係性があるといいます。あるいは被写体とカメラマンとの間に関係が見て取れるときも関係性があるといいます。関係性が写真にあると、それを見ている人は想像力を刺激され、写真に共感を覚えます。

  例えば次のリンクの写真は、バスケットボール部の娘さんが卒業するときの写真です。娘を思う気持ちがグッと伝わってきて、色々と思うものが多い写真です。

【バスケ・ミニバス写真館131 一眼レフで撮影したバスケットボール試合の写真 涙のラストショット - たまの休日】

 

使用機材

OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8

OLYMPUS PEN mini E-PM2

 

お題「カメラ」