記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

いつもポケットにGRを。

 GR IIIが正式に発表されましたね。おめでとうございます。3月下旬の発売。

 

 私はGR Digital IIIを使っています、GRist の一人。GRシリーズは本当に良く出来たカメラです。私が、どんなに良いカメラであるかを説明するよりも、コンセプトムービーが的確に伝えてくれます。

GR CONCEPT MOVIE(日本語字幕) from GR official on Vimeo.

 

GRシリーズのコンセプトはムービーにもあるように

  • 高画質:レンズ性能を重視した自然で飽きない画作り
  • ポータビリティ:常に持ち歩き、瞬時に取り出せる。小型化と使いやすさの両立
  • クイックレスポンス:高速レスポンスと優れたインタフェースによる、撮影者の意図に呼応する快適なフィードバック
  • 深化:カスタマイズやファームウェアの進化によって、使い込むほどに体の一部になっていく

 

 他のメーカーと比べて、GRのコンセプトは尖っています。要するに、便利機能は載せない、と言っているわけです。例えば、他のメーカーが瞳AFを競っているこの時期に、そんなものは載せてきません。実際、スナップに瞳AFって意味ないですしね。

  便利カメラではなく、単機能のMinimal Toolを目指している、手に馴染むナイフ、万年筆のような。単機能であるがゆえに、使いこなせればなんでもできるツール。使い手を選ぶカメラ。ロックなカメラ。

多機能で万能な優等生ではない。尖ったコンセプトを信じてこれたのは、使い手のインテリジェンスを信じているから。

 

 実際使っている私の感想は、GRとはとびっきり性能の良いレンズを備えたカメラ。ジーンズのポケットに入る小さなサイズのカメラとしてはぶっちぎりの画質です。さらに、この小さにも関らず抜群の操作性の良さ。右手だけで全ての操作ができます。GRを使うときは、露出、ISO感度をクルクルと素早く変えることができます。

 

 このコンセプトムービの二つのメッセージが好き。写真家とは、いつも見ている風景を、こう見ると綺麗ではありませんか?と、人の気づかない美しさに気付く人だから。

だから、縁があってGRを手にしてくれたなら、ボロボロになるまで使い込んで欲しい。

カメラとは撮る道具ではなく、見る道具

いつもカメラを持つことで、世界の見え方が変わる

 

 いつもポケットにGRがあって、カメラマン視線で周囲を眺めると違った光景が見えてきます。 下は、新宿の空を撮ったもの。肉眼で見える風景の他にGRだと見える風景を探すようになります。世界の見え方が変わる。

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GRは見る道具