記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

スナップシューターを傍らに

 リコーのGR 3は、ズームのない単焦点カメラ。スマートフォンと同じ画角(焦点距離28㎜)ということもあって、発売前は果たして売れるのかと懐疑的な人が多かった。今調べると、価格コムの売れ筋ランキング3位だ。売れていると思っていいのだろう。

 GR 3の撮った写真がスマホよりも凄いかというと、そんなことは無い。画質的には同じ、ブラインドテストをすれば誰も区別できないだろう。では、なぜ10万円前後するこのカメラが市場に存在できるのかと言えば、そのユーザーインタフェースの良さのためだ。

 ユーザーインタフェースと言っても、メニュー画面のことだけではない。そんな狭義のことではなく、本体の大きさ・重さ・起動時間・ボタンの配置などユーザが感じる一切合切が良く出来ている。

f:id:kota2009:20190829190240j:plain

エレベータが動き出し止まるまでに撮った、さすがGR


  私は、GR 3の4世代前のGRD3を使っている。10年前のカメラ。今も大好きなカメラだ。

 先日、渋谷に飲みに行ってH&Mの前のエレベータに乗たら、いつもは頭上にある大きなビルボードが目の前にあってその光景にハッとした。ポケットからGRD3を取り出して(GRD3は小さいので大抵ポケットに入っている)、絞りとISO感度を調整して撮ったのが上の写真。1秒で撮れる。こういうUX(ユーザエクスペリエンス)を実現するのがGRD3(そしてGR 3)のユーザーインタフェースだ。

  

使用機材

リコー GR Digital 3

お題「カメラ」