リコーのGR 3は、ズームのない単焦点カメラ。スマートフォンと同じ画角(焦点距離28㎜)ということもあって、発売前は果たして売れるのかと懐疑的な人が多かった。今調べると、価格コムの売れ筋ランキング3位だ。売れていると思っていいのだろう。
GR 3の撮った写真がスマホよりも凄いかというと、そんなことは無い。画質的には同じ、ブラインドテストをすれば誰も区別できないだろう。では、なぜ10万円前後するこのカメラが市場に存在できるのかと言えば、そのユーザーインタフェースの良さのためだ。
ユーザーインタフェースと言っても、メニュー画面のことだけではない。そんな狭義のことではなく、本体の大きさ・重さ・起動時間・ボタンの配置などユーザが感じる一切合切が良く出来ている。
私は、GR 3の4世代前のGRD3を使っている。10年前のカメラ。今も大好きなカメラだ。
先日、渋谷に飲みに行ってH&Mの前のエレベータに乗たら、いつもは頭上にある大きなビルボードが目の前にあってその光景にハッとした。ポケットからGRD3を取り出して(GRD3は小さいので大抵ポケットに入っている)、絞りとISO感度を調整して撮ったのが上の写真。1秒で撮れる。こういうUX(ユーザエクスペリエンス)を実現するのがGRD3(そしてGR 3)のユーザーインタフェースだ。
使用機材
リコー GR Digital 3
RICOH デジタルカメラ GRIII GRIII APS-CサイズCMOSセンサー リコー GR3 15041
- 出版社/メーカー: リコー
- 発売日: 2019/03/15
- メディア: Camera
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