記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

ネットで見かけない、スナップ写真のコツ

 被写体をみつけること。スナップ撮影で一番大事なことだ。

   綺麗な海、カラフルなスイーツ、異国情緒溢れる外国の街並み、そういった特別な物を写真に撮るのはそれほど難しくはない。インスタ映えと呼ばれてSNSでイイネをたくさんもらえる写真だ。

  日常のいつもの風景の中で、美しい瞬間を見つけることがスナップの醍醐味。スナップ写真とは、「あなたが見ている風景を、こうやって見ると綺麗ですよ」という提案である。

 

  ネットにはあまり書かれていないことだが、スナップ写真を撮るコツは言葉に出しながら撮影することだ。「あの光と影の対比が綺麗」「緑色の木と赤色の花の補色の組み合わせがインパクトがある」というように。言葉にすることで何を撮りたいのかが明確になる。撮りたいものが明確なら、背景に何を入れると主題が目立つかを探すことができる。

 

  これが分かりやすい動画をみつけた。森に写真を撮りにいく動画であるが、写真を撮る際の様子を見ると、言葉にすることで、カメラを構える前にどれほど多くのことを意識しているかが分かる。


X-T20 / XF 55-200mm 森林浴しながら

 

  カメラを構える前に、何がどう美しくてそれを際立たせるためにどんな構図を作るかを口にする。このコツは簡単だけど実行するのは難しい。被写体を見つけたときに気持ちがはやるからだ。

   例えば花の咲きほこる桜並木をみつけたとき、その圧倒的な美しさに気持ちがはやって夢中でシャッターを切ってしまう。そのはやる気持ちを抑えるのは、人の習性に反していて難しい。言い方を変えれば、これは撮影テクニックではなく習慣の問題だ。習慣を変えることは、早寝早起きに生活スタイルを変えるのと同じくらい難しい。

 

  習慣を変える方法は覚えやすいフレーズを作って覚えてしまうこと。私は、「押して・引いて、上げて下げて、表裏」というフレーズを綺麗な写真を撮る呪文として覚えている。

 

 

お題「カメラ」