伊勢原市日向地区に遊びに行ったよ。
ここは、かながわの花の名所100選に選ばれている場所で、さらに此処にある日向薬師はかながわの景勝50選に選ばれているんだ。
お目当ては彼岸花。埼玉県の巾着田のような一面咲き誇るという場所ではないけれど、田んぼや山があって里山の風景が楽しめる。
青い空、濃い緑、そこに映える赤い彼岸花の組み合わせはここでしか見れない。
散策していると、小屋の横に石を並べた素朴な石碑があって、その間を彼岸花がつながっていた。彼岸花は球根でしか増えないので自然に広がったりしないんだ。つまり、この彼岸花の列は、人間が意図して植えた筈だ。あの石碑に連なる彼岸花を、人々がどういう気持ちで植えたんだろうね。
見渡せば、田んぼの稲はたわわに実りをつけて黄金色になっている。もう刈り取りの時期だ。普段、田んぼを見てないため、こういう風景は清々しい。
彼岸花を植えるとあぜ道が崩れないことから、彼岸花は田んぼの脇に植えられることも多い。また、彼岸花の球根には毒があるが、水溶性のため水に付ければ簡単に毒が抜けるため、非常食として彼岸花は植えられたんだって。
一部の田んぼは刈り取りが終わり、稲が干されている。こうやって稲が干される風景が見られるのもこの時期だけだ。山の向こうから雲が湧き出てこちらに流れてくる。地面は止まっていても、空は動いている。足元からあぜ道が山へ向かってのびる。
こういう風景を里山と言うのだろう。里山は自然にはできない、人間が造った風景なのだ。
まとめ
伊勢原市日向地区に遊びに行ったよ。
ここは彼岸花で有名で、かながわの花の名所100選にも選ばれているんだ。それだけじゃなくて、里山の風景が美しくて、散策していて楽しい。