記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

その他

正解のない世界をどこに向かって進もうか

写真に正解はない。 構図やライティング、レタッチの技術に関する情報は溢れているけれど、もともと正解がないのだから、技術を駆使してどちらに進むか迷う人は多い。いわゆるレタッチ迷子。 写真に正解がないのだから、機材であるカメラにも正解はない。 フ…

キットレンズは有りか無しか

カメラ本体に比較的リーズナブルなレンズをセット売りする、いわゆるレンズキットは初心者が買うものだという印象があります。では、キットレンズは中級者にとって物足りないレンズかと言えば、そうでもありません。 例えば、富士フィルムのキットレンズ XC1…

本『写真を読む夜 13人の写真家たちの撮影哲学: プロフェッショナルのテクニックと視点』(山内弘泰)の感想:上級者だけのイメージを紐解く

写真を読む夜 13人の写真家たちの撮影哲学: プロフェッショナルのテクニックと視点 作者:山内 宏泰 誠文堂新光社 Amazon 素晴らしい写真を見たとき、「おぉ」などと言葉にならない声をあげ、大きな衝撃を受けます。しかし、言葉にならない衝撃は一瞬に過ぎ去…

桜花散りぬる風のなごり

最近知った和歌、「桜花散りぬる風のなごりには 水なき空に波ぞ立ちける」(紀貫之) 情景が生き生きと浮かぶ美しい歌です。 こんな写真を撮ってみたい。 AI生成画像。もう少し風情が欲しいのですが

凄い写真と出会った、感想も

凄い写真に出会った。この写真が好きだ。いつかこんな写真を撮りたい。 www.threads.com 被写体の功罪 被写体の美しさ・珍しさ・知名度で写真の力は強くなる。でも、下のような若干の後ろめたさがあります。 撮り手の意図や技術が見えないこと、もっと言えば…

写真集『ISSEI MIYAKE』(Irving Penn)の感想:ミニマリストとは、一つ一つの質が高めることだ。

はじめに アービング・ペンの写真集『ISSEI MIYAKE』を読みました。 ペンの作品は、20世紀の写真芸術におけるミニマリズムを代表しています。被写体の輪郭や質感を研ぎ澄ました写真は、同時代のファッション、広告、アートを横断的につなげたと言われていま…

『ユージン・スミス写真集』の感想:先入観を排して真実に迫ろうとしたフォトエッセイの先駆者

ユージン・スミス写真集 作者:ユージン スミス クレヴィス Amazon 写真を撮る人なら皆知っているであろうユージンスミス。恥ずかしながら、今頃、彼の写真集を読みました。 表紙は、有名な「The Walk to Paradise Garden」(楽園への歩み)の一枚。 ユージンス…

物撮はただキレイに撮るだけか?

物撮りって、ただキレイに並べて撮るだけ? (中略) “自分らしさ”と“写真としての説得力”をぶつけ合いました。憧れたのは、アーヴィング・ペンのように——静物ひとつで人の心を動かす、そんな写真。 nt.suzukishin.jp 「物撮りって、ただキレイに並べて撮るだ…

フォント選びから学べること

はじめに 写真撮りが、デザイナーから学べることは多くあります。デザイナーは、顧客の要求・要望を最大限に活かすため、文字や図の配置を緻密に検討し、無限の組み合わせから最適な表現を選び出します。これは、商業写真家が芸能人の魅力を引き出すために構…

新しいカメラ・レンズを買う理由、写真の意味と「元が取れた」とは何か?

今朝の空、白雲と青空のコントラストが美しい 富士フィルムのX halfというカメラが欲しい。そこで、自分を説得できる理由を最近ずっと考えています。 説得理由の候補の一つが「元が取れた」と思うことです*1。つまり、「今持っているカメラはもう元が取れて…

これは何?これは何色?左上は何色?

これは何?これは何色?左上は何色? これは何?これは何色?左上は何色? 人間の脳は怠け者である、ダニエル・カーネマンの研究がこれを明らかにした。この業績で彼はノーベル経済学賞を受賞した。 本を読まずに動画を見る人が増えているのも当然です。理解…

スキルアップ!桜写真の空抜け構図の画像処理

桜写真の定番空抜け構図の画像補正について書きます。 空抜け構図 桜の写真は青空をバックに撮りたいものです。いわゆる、空抜け構図。 この構図は、カメラの設定を調整する必要があって、コントラストを低く、露出を適切に調整するのがコツです。富士フィル…

写真はリズム

渡辺さとるさんが、写真を撮るリズムの話をしていました。 www.grblog.jp youtu.be 使用頻度の高いカメラは、スペックの良いカメラではなくて、リズムの良いカメラと言う内容です。ここで、リズムとは、大きさであったり、ファインダの有無(撮影スタイル)…

東京には空が無い、阿多多羅山の空が見たい

高村光太郎の「智恵子抄」の「あどけない話」から引用。 智恵子は東京に空が無いといふ、ほんとの空が見たいといふ。私は驚いて空を見る。桜若葉の間に在るのは、切つても切れないむかしなじみのきれいな空だ。どんよりけむる地平のぼかしはうすもも色の朝の…

綺麗に自撮りができる3つのコツ

スマートフォンで自撮りをする機会がたくさんあります。友達と一緒に写真を撮ったり、旅先で風景と一緒に自分を取るなど。 そして友人の自撮り写真を見る機会も多くあります。旅の風景やレストランでの会食の様子などの写真は、自撮りをしたものが多いですか…

決定的瞬間

写っているものは何でしょう? 吉野家、イチョウ、女の子。。。全部正解。 僕は、ブラウンだと思った。正面ビル、その両隣、女の子の上着、男の子のバッグ、イチョウ。。 これを撮った人は、この場所で粘って撮ったのだと思う。これも決定的瞬間ですね。 こ…

現代芸術と贋作と感動

現代芸術は美しさではなく表現の新しさを競っているように思う。その場合、作品に感動するとはどういうことだろうか?鑑賞したものが、本物と贋作とでは感動は異なるのでしょうか?皆さんはどう思いますでしょうか? #現代芸術 #贋作 #感動

深田恭子さんのカレンダー撮影が素晴らしい

深田恭子さんの2025年カレンダーの写真が、彼女のインスタグラムに載っていました。カメラマン、メイク、スタイリストの皆さんの才能と技術が集結した作品ですね。 右斜め前から主光を当て、全体的に柔らかい光を使用しています。構図的には、目とシルバーの…

カメラ機材を買ったら元が取れた?

160万円のレンズ買ったら一瞬で元取れたNIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S pic.twitter.com/LFui1FmFHu — るいるい (@yuruirui44) 2024年11月2日 新しい機材を買うか買うまいか悩んでいるとき、背中を押すのは、「新しい機材ならもっと良い写真が撮れる」かもと…

写真集「花火」(川内倫子)の感想:儚さと美しさ

特に印象的だったのは、高速道路から見える花火の写真です。車のテールランプがスローシャッターによって光の軌跡として映ると同時に花火が大空に開く様子は、周囲が光に溢れていることを改めて教えられました。

日常の断片から見える世界:川内倫子の『うたたね』を読んで

木村伊兵衛賞を受賞した写真集「うたたね」の感想です。 うたた寝中にみる断片的な夢のような世界でした。

ブログの文章

私のブログ記事を見ている人の滞在時間は、文章の量に比例している。写真ブログのつもりなので写真を観て欲しいのだけれど、写真を観ている時間は数秒なのかもしれない。写真ブログにとっては難しいのは、文章を書けば書くほど写真を観てもらう時間が減るこ…

写真を撮ることは感想文を書くことに似ている

写真を撮ることは、感想文を書くことに似ている。 その本は面白かったのか?どこが面白かったのか?なぜ面白いと感じたのか?あらすじなんてどうでもいい。感想を深堀りすることが大切だ。感想がオリジナルであれば、感想文もオリジナルなものが出来上がる。…

AIによる画像生成は僕たちをどこに連れていくのか?

AIによる画像生成はとてもリアル。最早グラビアアイドルの必要性を感じない。AIは僕たちをどこに連れて行くのだろうか? AIによる自動生成画像 AIによる自動生成画像 AIによる画像生成は、とても高品質。例えば以下の記事を見ると、カメラマンという職業が終…

写真撮りのためのデータバックアップの方法

パソコンが壊れたので買い替えました。その際に、データバックアップについて考えたので、メモを残します。誰かの役に立つと嬉しい。 モチベーション 私は写真撮りで、多くの写真データを持っています。どれも他愛無い写真ですが、無くなると寂しい。データ…

(設定メモ)PCの設定をした、NASの設定もした(Synologyは高機能だった)

パソコンが壊れた(たぶんビデオカードが壊れたのだと思う)ので、新しいパソコンを買った。 【パソコンを新しくした - 記憶と記録 (hatenablog.com)】 パソコンを新しくすると設定が大変。今回行った様々な設定についてメモを残す。これが、誰か(将来の自…

パソコンを新しくした

パソコンを買い替えました。 使っていたパソコンの画面が映らなくなりました。たぶん、ビデオカードが壊れたのでしょう。仕方ないので、パソコンを新しくすることにしました。パソコンを買うのは久しぶりで、どれを選べば良いのやらさっぱりわかりません。 …

見上げる太陽

Luminar Neoで合成した写真です。 空を見上げるヒマワリ、そのヒマワリを太陽に喩えたレトリックです。 かつて写真を撮ることは職人技だった。動いている被写体、例えばサッカー選手に、マニュアルでフォーカスを合わせる。あるいは、背面液晶を確認せず(フ…

良い写真の撮り方

良い写真を撮るためには、どうすればよいだろうか? まずは良い写真とは何かを知る必要があるだろう。そのための良い素材がシグマが最近作成した動画だ。 【WHAT’S A GOOD PHOTO TO YOU? | SIGMAブランデッドコンテンツ | マガジン | SIGMA | 株式会社シグマ…

写真上達について。一発で解決するゴールデンハンマーはないが、練習するコツはある

youtu.be 多くの広告写真を撮り、今は写真館を経営する鈴木心さんのYoutubeをよく見ます。 他のYoutuberが”上手な人がやっているたった一つの方法”とか”あなたが失敗するたった一つの理由といったゴールデンハンマーを振り回して動画を作る中、まっとうなこ…