記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

良い写真の撮り方

 良い写真を撮るためには、どうすればよいだろうか?

 まずは良い写真とは何かを知る必要があるだろう。そのための良い素材がシグマが最近作成した動画だ。

WHAT’S A GOOD PHOTO TO YOU? | SIGMAブランデッドコンテンツ | マガジン | SIGMA | 株式会社シグマ (sigma-global.com)

SIGMAの映像作品を手がけてきた山中有監督が1年以上かけて、
著名か無名か、プロか否か、経験の有無や多寡にかかわらず100名近くの方々に
「あなたにとって良い写真とは?」を問いかけたインタビュー集です。

 これは、長さ34分という大作だ。100人分の"良い写真"が集まっている。そこには百人百様の”良い写真”が語られている。

 

 「目的を達成できるのが良い写真だ」と言う人がいる。コマーシャルフォトを撮る人に多い気がする。クライアントが居て、クライアントの意向に沿って写真を撮る人達。

 一方「自分の記憶に残る写真が良い写真だ」という人がいる。自己表現として写真を撮っている人に多い気がする。自分の中を見つめ、自分が何を撮りたいのかを見つけようとする人達。

 また「コミュニケーションだ」と言う人がいる。動画の9分20秒あたりから見て欲しい。良いコミュニケーションが良い写真を生むのか、良いコミュニケーションのために写真を撮っているのか、目的と手段の境界が曖昧な人たち。

 

 これらすべてが正解だ。正解は一つではない。

 

 では、僕にとって良い写真とは何だろう? 正直に言えば、撮れた写真はどうだって良い気がする。楽しいから撮っている。僕も、目的と手段が入れ替わっている。そして、後付けで、これは良い・これは悪いと決めている。ただし、それは永遠ではない。時間が経てば、良いと思ったものが悪くなり、悪いと思った写真が良く思える。撮れた写真はどうだって良いのだ。

 

 この写真は好きな写真だけど、気概無くシャッターを切りなんとなく写ったもの。そういうものなのだろう。