記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

AIによる画像生成は僕たちをどこに連れていくのか?

 AIによる画像生成はとてもリアル。最早グラビアアイドルの必要性を感じない。AIは僕たちをどこに連れて行くのだろうか?

AIによる自動生成画像

 

AIによる自動生成画像

 

 AIによる画像生成は、とても高品質。例えば以下の記事を見ると、カメラマンという職業が終わり始め、AI技術者がグラビアを撮り始める境にいることを感じる。

www.techno-edge.net

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 前提として理解して欲しいのが、資本主義経済、つまりこの世界は広告費で回っているということ。googleがどこで設けているのか?facebookは?instagramは?すべて広告費だ。世界の超巨大企業の儲けの構造は広告費だ。それほど広告費は大きな金が流れている。

 

 AIで画像の自動生成ができるようになると、まず思い浮かぶのは、グラビアアイドルや写真のモデルは職を失うだろう。同時にカメラマンも職を失う。いちいち写真を撮っているより、AIで自動生成した方が安上がりだから。

 世の中の広告は、名声を獲得した人物(役者、歌手など)とAIによる自動生成キャラクタで席巻されるだろう。これは、名声を獲得するための新人のパスが細くなることを意味する。

 名声を獲得した女優・モデルは、自分の顔データをAIの学習データとして売ることができる。一方、新人女優・モデルは、低コストで生成されるAI画像と競争することになる。新人のギャラは下がる一方だろう。

 また、カメラマンも苦しい。プロカメラマンと呼ばれる人たちは、広告写真を撮ることで生計を立てている。しかし、AIによる画像生成により、シャッターを切る必要が無くなる。画像レタッチを強く効かせた東京カメラ部の写真展を観たとき、僕はこれは写真ではなく絵画だと思った。しかし、これは時代の先端だった。カメラマンはもはやシャッターを切っていてはいけない。パソコンの前でAIと画像を調整するのがカメラマンの仕事になるだろう。

 一方で、アマチュアカメラマンはポートレートを撮るのだろうか?「生写真」という地位を商業写真の片隅で維持する可能性はある。でも、趣味のごく狭い領域にとどまるだろう。

 さらに、僕のようなアマチュアカメラマンは存在できるのだろうか?記録として写真を撮る可能性はある。それ以上の撮影モチベーションがあるかと言えば、わからない。

 

 19世紀のカメラの発明は、肖像画や風景画を描いていた画家から収入を奪った。経済的に見れば、AIによる画像自動生成は、カメラマンと被写体としての女優・モデルの収入を奪うだろう。