記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

クラムボンを笑ったのは誰?

 山梨県甲府に旅行に行った際、「くらむぼん」というワイナリーがあることを知りました。

 恥ずかしながら、何故くらむぼんと言う名前を付けたのか、そのときは全然分かりませんでした。

くらむぼんのワイン

 

くらむぼんと言えば、擬人化した泡について子供たちが話す物語だと思っていました。

『クラムボンはわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
『クラムボンは跳はねてわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』

宮沢賢治 やまなし (aozora.gr.jp) より

 

調べてみると、やまなし(山梨)という短編小説の一篇がこのクラムボンのくだりでした。小説全体では子蟹が遊ぶ話で、別の一遍ではこうあります。

『どうだ、やっぱりやまなしだよ、よく熟している、いい匂いだろう。』
『おいしそうだね、お父さん』
『待て待て、もう二日ばかり待つとね、こいつは下へ沈しずんで来る、それからひとりでにおいしいお酒ができるから、さあ、もう帰って寝ねよう、おいで』

 

なるほど、それでワイナリーなのか。

知識があると楽しめるものだ。

 

使用機材

Nikon COOLPIX S9900