富士フィルムからデジタルカメラの新製品X-halfが発表されましたね。
スペックの話をするのは野暮ですが、最も魅力的なのは、静止画撮影可能枚数が
約880枚もあることです。
特徴は、以下。
- 縦構図に最適化されたカメラ
- レバーによって 2-in-1が撮れる(2枚の縦構図写真を横に並べた写真が撮れる)
- アナログオペレーション
- ファインダがある
このカメラのコンセプトの根っこには、フィルムカメラの撮影体験の楽しさや魅力を、Xシリーズのカメラとして再定義する、という考えがあるとのことです。
今後、世界各地で体験会をするようなので、そこでユーザの反応を見て、生産能力などを決めていくのかもしれませんね。
感想
動画でも言っていましたが、「フィルムカメラの楽しさを、Xシリーズとして再定義」というフレーズが大切です。
富士フィルムと言えば、フィルムカメラの時代に大いに儲けていた会社であるにも関わらず、デジタル化の先端を走って自社の稼ぎ頭のフィルムカメラ事業を潰したことで有名です。*1 その富士フィルムがまたフィルムカメラに回帰してくるのは感慨深いです。
フィルムカメラの撮影体験の再定義と言えば、X-Pro3が思い出されます。これは、背面液晶を隠し、デジタルの便利さを封印したカメラで、賛否両論が出ました。結局、ビジネス的には成功しませんでしたが、富士フィルムはあきらめていなかったのですね。
フィルムカメラを再定義というのは、フィルムカメラと同じではなく、フィルムカメラの楽しさをデジタル技術でもっと楽しくするということでしょう。今回の再定義がビジネス的な成功を収めるかどうかは分かりませんが、再定義の試行錯誤を繰り返す富士フィルムを、私は好きです。
小さな点ですが、X-halfのスペックについては動画で述べられていません。「写真の魅力は高画質/高解像度だけではありません」と言っているように、スペックではなく、「フィルムカメラの楽しさを、Xシリーズとして再定義」というコンセプトをユーザに問うているのでしょう。
*1:これに対して、コダックは自社フィルム事業を守るため、デジタル化を無視し、その結果デジタルカメラの開発に遅れ会社が存亡の危機に陥った。