富士フィルムのX-E3を持って一日歩いた。レンズはXF90 F2 R LM WR。X-E3を使うのは初めて。
第一印象は、おぉ小さい、と思った。X-E3ボディが小さいのは知っていたが、XF90 F2と組み合わせるとレンズヘビーで結局大きくなるんじゃないかと思っていたが、それは嬉しい意味で裏切られた。
カメラを手にするとまずは視度合わせ。私は強い近視で、ニコンD90ではボディだけでは視度を合わせきることはできず接眼補助レンズを使っている。しかし、X-E3はボディだけできっちり視度が合う。これは嬉しい。
電子ビューファインダを覗いてみると、結構見やすい。普段は光学ファインダを使っているため電子ビューファインダには不慣れであるが、それほど違和感はない。レンズを左右に振って画像の遅れを確認したが、全然問題ない。最近の電子ビューファインダは良く出来ている。
富士フィルムのカメラは色が綺麗だから、敢えてRAWは使わずにJPEG撮って出しで撮ることにする。
フォーカス速度はスナップには問題ない。バスケットボールプレイヤーやF1レーシングカーのような動き物に使えるほど速いかは試せていない。街中をスナップしてある国は全然ストレスのない速さ。フォーカスが迷ってピントが合わないという現象は一度も発生しない。優秀。
レンズは良くボケる。開放F2で撮ると、狙った被写体が背景から浮き上がるように写る。下の写真は桜の花を狙ったもの、奥行きを出すために右下に人物を点景として配置した。人間はビジュアルウエイトが思いのでこれくらいボカすと桜の邪魔をしない。
背景のボケだけでなく、前ボケも試した。これも綺麗にボケる。前ボケが綺麗にでると、奥行きの表現の幅が広がる。
富士フィルムのカメラは色が綺麗なので、カラフルな被写体を撮ってみた。フィルムシミュレーションはPROVIA。色の派手さを抑えた感じが好き。派手に撮りたいときはVelviaにするのが富士フィルム流。
次は露出調整の良し悪しをみるため、照明に向かってレンズを向けて撮った。うまく撮れると雰囲気のある写真になるし、失敗するとギラギラしただけの写真になる。照明に対してきっちり露出を合わせていると思う。このように強い光源がレンズ前にあるとカメラの露出は迷うのだが、綺麗に合わせている。これも優秀。ホワイトバランスは曇天にしてあったため、色味は照明に引きずられている。ホワイトバランスをオートにしておけばよかった。
建物も撮った。これも奇麗に撮れる。
最後に桜。ソメイヨシノではなく河津桜だと思う。ピンクが強いのはカメラのせいではなく、桜品種のせい。フィルムシミュレーションはVelvia。河津桜の色はPROVIAよりもVelviaの方が正確に再現していると思う。
500枚ほど撮ったところでバッテリが切れそうになりました。これだけ取れれば、旅行に行っても一日ではバッテリは使い切らないと思います。
良い点
初めてX-E3を使った。その際に良いと思った点をまとめる。
まずは小さいボディは散歩しながらのスナップに快適だった。レンズのバランスも良く、楽しい。
オートフォーカスは速い。迷うこともなくストレスなし。X-T1はもっと迷ったような印象があるんだけど、X-E3は全然迷うことが無かった。
色が綺麗。JPEG撮って出しの写真の色が綺麗。こってり色を載せたような感じにならず、見ていて疲れない色に仕上がる。
白黒のACROSが綺麗。一番上の写真はカラーで撮ると特に印象に残らない構図だけど、白黒だと中央の人物の存在感が強く感じられる。ACROSはコントラストが強いわけではないのにくっきりしていてい不思議な絵に仕上がる。
カメラボディの背面にジョイスティックがついていて、これはすごく便利。特にフォーカスポイントの変更にはジョイスティックがぴったり。
悪い点
EVFがたまにカクカクした映像を表示するときがある。別に困らないんだけど、光学ファインダーに慣れている私には、軽くストレスになる。
X-E3はサムレストにクイックボタンが配置されている。慣れのせいだが、右手の親指が意図せずこのボタンを押してしまう。もっと深くカメラを握るよう設計されているのだと思う。ジョイスティックを操作した親指をグリップに戻すときにクイックボタンを押してしまう。こればっかりは慣れが必要です。
まとめ
X-E3をもって散歩してきた。楽しかった。
おまけ
いくつか写真を貼っておきます。