記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

私の写真レタッチの方法

 私は、画像のレタッチが好きです。楽しいから。画像レタッチソフトで写真を触っていると、撮ったときの様子が蘇ってきて楽しい。その風景を見たとき、もっと明るく見えたとか、クールに見えたとか、記憶が蘇ってきます。

 画像レタッチのネット情報も良く見ます。すると、色々なやり方がみつかり、定番な方法は無いように感じます。人それぞれのやり方があり、ネットを探した人が自分に合ったやり方を真似ていくのでしょう。

 そこで、私がどんなレタッチをしているのかも書き残しておきます。ネットを探した人の中で、私のやり方の合う人がいるやもしれません。

 

基本レタッチ

 撮った写真を見て、必ずチェックするのは

  • 写真の四隅
  • 写真の傾き
  • ホワイトバランスのズレ
  • 露出のズレ

 

写真の四隅のチェック

   写真の端に余計なものが写っていると、写真を見たときに視線が迷います。写真の端は重要です。シャッターを切るときに注意しているつもりですが、下手なので余計なものが映り込むことがあります。そういう時はトリミングしてとり除いています。

 

写真の傾きのチェック

 写真が傾いていると気持ち悪い。撮る際にまっすぐ撮るようにしていますが、私のクセで右が下がりガチ。写真レタッチでまっすぐに直すようにしています。下の写真が修整したものです(違いは分かりますか?)。

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左:元画像、右:傾きを修正後

 

ホワイトバランスのズレのチェック

 屋外は割と良いのですが、屋内で撮った写真はホワイトバランスが崩れていることが多い。写真を撮るときに気を付けていますが、カメラの設定だけでホワイトバランスを合わせるのは難しいので、画像レタッチで修整することが多い。

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左:元画像、右:ホワイトバランスを修整

 

露出のズレのチェック

 露出の調整が一番大切にしています。カメラは、明るい場所を明るく、暗い場所を暗く写すのが苦手です。「適正」に写そうとカメラはするので、見たままに写すためには露出の調整が大事です。

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左:元画像、右:露出を調整

 

基本レタッチまとめ

 普段私が行っているレタッチは、写真の四隅に余計なものが映り込みの除去、写真の傾き、ホワイトバランス、露出を補正する程度で、誰でも知っていることを愚直にやっています。

 シャッターを切る段階で気付いていればこんなレタッチをしなくても良いのですが、まだまだ下手でレタッチで直しすことが多々あります。

  

基本レタッチを終えて、その先のイメージレタッチへ

 大抵の写真は基本レタッチで終えますが、中には撮ったときのイメージと違う出来栄えの写真があり、それらはもう少しレタッチします。ここから先は、自分のイメージだけが頼りのとても主観的な作業になります。

 シャッターを切ったときに、その風景を見て感じた印象を頼りにレタッチします。風景を見た印象を大きく二つに分けると分かり易いでしょう。カッコよさ・力強さ・迫力、そういったある種の圧力を感じて撮った写真と、優しさ・フワフワ感・レトロ感、そういったある種のはかなさを感じて撮った写真の二つ。前者は、コントラスト・彩度・解像度を上げるレタッチをすることが多く、後者はそれらを下げます。

 迫力を感じた写真の例として、下は、空の雲がモクモクして凄いなぁと感じて撮ったものですが、撮れた写真ではモクモク感が感じたほどでていなかったので、コントラストを思いっきり上げました(雲が青くなっているのは、コントラストを上げたらそうなっただけで、意図したものではありません(笑)。)。

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左:元画像、右:雲のモクモク感を出すためコントラスを上げた画像

 はかなさを感じた写真の例として、下は、建物がレトロだなぁと感じて撮ったものですが、撮れた写真ははっきり写り過ぎていていたので、彩度と解像度を下げています。

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左:元画像、右:レトロ感を出すため彩度と解像度を下げた画像

 

 その風景を見て感じた印象やイメージに合わせて補正するので、イメージの無い写真は補正しません。大した感想もない本の感想文を書くような作業になって楽しくないため。

 

最後にもう一押し

 はかなさを感じて撮った写真では、もう一押しレタッチすることがあります。隠し味みたいなものですが、ノイズを載せて、周辺減光を加えます。レトロ感をイメージして撮った写真は、ノイズの載ったザラザラした感じが好きです(一方、フワフワ感のある写真にはノイズは載せません)。完全に好みなので、その時々の気分で行えばよいでしょう。

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左:ノイズを載せる前の画像、右:ノイズを載せた完成画像

 

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左:周辺減光を加える前の画像、右:周辺減光を加えた完成画像

 

 強くは補正していないので、画像を見ても分からないかもしれません。私は分かりません(笑)。この手の補正は、やりすぎると子供っぽい写真になるので、隠し味程度が良いと思っています。

 

まとめ

 私は画像レタッチが好きで、よくやります。写真を補正していると、その写真を撮ったときのことを思い出して楽しいから。そこで、私が普段行っているレタッチを紹介しました。

 基本レタッチでは、シャッターを切る際に気付かなかった部分を補正します。被写体に感じた印象やイメージが、写真に表れていないと思えばさらにイメージレタッチをします。イメージレタッチは、自分の中のイメージだけが頼りの主観的な作業で、個々人の好みで行う作業だと思います。

 補正量は、割と少ない方だと思います。大きく補正しないのはセンスとスキル不足のためです。そうするのは、絵を描くのに似た作業で、写真とは別のセンスやスキルが必要なのだと感じています。

 

おまけ

 海外のレタッチ動画を見ると全然違う写真に補正していて、photoshopって凄いんだなぁと思います。これはもう絵を描いているようです。CGアートも楽しそうでやってみたいですが、今はまだセンスとスキルがありません。


Fantasy Sunset Fall Color Effect - Photoshop Tutorial