記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

RICOH GR IIIxを持って東京散歩、そしてGR IIIxの感想(レビュー)

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 RICOHのGR IIIxを持って、新宿・表参道・西麻布・六本木とお散歩をしたよ。GR IIIxの出来栄えを確かめるには、街に出るのが最適だからね。なんといってもGR IIIxはスナップシューターなのだから。

 この記事では、GR IIIxで撮った写真と、感想を正直に書いていこうと思う。写真はJPEG撮って出し(イメージコントロールはポジフィルム調)だ。(ブログ用に画像サイズの縮小はしているよ。)

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新宿スナップ

RICOH GR IIIxとは

 GRシリーズのカメラは、ナイフに似ている。便利機能は無いけど切れ味は滅法良い、使いこなせれば何でも作れるけど、そうでなければ何も作れない、と言う意味だ。具体的には、スナップシュータとして、携帯性(小型であること)、速写性(すぐ撮れること)、高画質を追求してきたカメラなんだ。

 GRシリーズはこれまでの焦点距離28mmにこだわっていたんだけど、GR IIIxではそのこだわりを捨ててシリーズ初となる焦点距離40mmとして発売された*1

 スペック的なことを言えば、撮像素子のサイズがAPS-C(2400万画素)で、それなのにジーンズのポケットに入る小型サイズ(109×62×35mm)、そして手振れ補正機能がついているんだ。

 APS-Cサイズのコンパクトデジタルカメラは、現在2機種しか販売されていない。つまり、RICOHのGRシリーズと、FujifilmのX100シリーズだけだ。この中で、手振れ補正機能がついているのは、GRシリーズだけなんだ。

 この手振れ補正機能が、40㎜という焦点距離では活きてくる。焦点距離28mmではもともと手振れしづらいので手振れ補正が無くても大して困らない。しかし、焦点距離40mmになると、結構手振れしてくる。だから手振れ補正の有無が大きく効いてくるよ。

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小型軽量最強のスナップシュータ

画質

 さすが単焦点レンズだけあって、とても写りは良いよ。

 焦点距離40mmは(28mmと違って)絞り開放ではボケるため、絞りを絞って撮ると手前から奥まで気持ちよく写る。

 一方、ボケも表現することができて、さすがAPS-Cサイズのカメラだ。

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前ボケで撮ってみた

 

露出補正

 GRシリーズの露出補正はとても優秀だ。そして、このGR IIIxもやはり優秀。明暗差の激しいシーンをオートで撮っても、黒潰れ白飛びしない。例えば、下の写真は、日向と日影が混在していて、しかも空も写っているよね、こういうシーンでは、殆どのカメラで空は白飛びするけど、GR IIIxでは白飛びしないよ。

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露出補正がとても優秀

 

操作性

 GRシリーズならではの操作性の良さも気持ちいい。また、起動速度も速い。

 絞り優先モードに設定しておくのがお勧め。ポケットの中のGR IIIxを取り出しながら電源ONすれば、構える時には起動が終わっていてシャッターを押せる状態になっているんだ。そして、まず一枚撮り、次に人差し指でダイヤルを回して絞りを調整してもう一枚撮り、さらに露出補正を親指で調整してもう一枚撮る。この手順でリズムよく写真を撮っていける。気持ちがいい。そして、この操作全てを右手だけでできるので、とても便利なんだ。さすがGRシリーズ。

 

AF(オートフォーカス)

 AFは普通だ。ミラーレスカメラの上位機種のように速い訳ではない、まぁ当たり前だけど。でも、決して遅いわけでもない。つまり普通だ。

 今回400枚近く撮ったけれどピントを外した写真は無い。ストリートスナップを撮っていて、AFで困ることは無いと思うよ。

 

バッテリのもち

 今回は、JPEG+RAWの保存形式で370枚撮れたよ。バッテリのもちとしては普通かな。初心者向けのコンデジCANNON IXY210よりも断然もつし、ミラーレスカメラ Fujifilm X-T2と同じくらいだ。

 実は、GR IIIxのバッテリはとても小さいものを使っているんだ。それを思えば、非常にたくさん撮れると言えるね。これはRICOHの技術者の頑張りのおかげだ。ジーンズのポケットに入るサイズにするためには、部品間でスペースの取り合いになるだろう。バッテリーの大きさをギリギリまで最適化したのだと私は想像しているよ。

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小さなバッテリー

 

まとめ

 RICOHからGR IIIxが発売されたね。そのGR IIIxを持って新宿・表参道・西麻布・六本木と散歩をしたよ。

 APS-Cサイズの撮像素子を積んだコンパクトデジタルカメラは、GRシリーズとX100シリーズの2種類だけで、その中で手振れ補正機能があるのはGRシリーズのみだ。GR IIIxは焦点距離40mmと手振れが気になる焦点距離だけど、手振れ補正機能のおかげで手振れ写真は無かったよ。

 小型で、操作性が良く、レスポンスも速く、撮っていて楽しいカメラだった。

 

画像サンプル

 GR IIIxで撮った作例(というか画像サンプル)を貼っておくね。レタッチするとカメラの個性が分からなくなるから、JPEG撮って出しにしておくね(画像サイズは縮小しているよ)。他の写真は【RICOH GR IIIxの写真】から見ることができるよ。

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GR IIIx, 1/40sec, f7.1, ISO 1250

 

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GR IIIx, 1/200sec, f7.1, ISO 200

 

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GR IIIx, 1/60sec, f7.1, ISO 200

 

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GR IIIx, 1/200sec, f5.6, ISO 200

 

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GR IIIx, 1/40sec, f2.8, ISO 200

 

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GR IIIx, 1/40sec, f4.5, ISO 400

 

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GR IIIx, 1/160sec, f4.5, ISO 200

使用機材

RICOH GR IIIx 


おまけ

 RICOH GR IIIxで撮った他の写真は【GR IIIxで撮った写真】から見ることができる。誰かの参考になると嬉しいな。

*1:焦点距離は全て35mm換算。