記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

初夏の鎌倉・湘南を散歩:降りたことのない江ノ電の駅を回る

 初夏の鎌倉を散歩してきました。

 鎌倉は見どころの多い場所でこれまで何度か行っています。今回は”降りたことのない駅で降りる”をテーマに江ノ電沿いを散歩しました。

 

 鎌倉に行った7月初旬は未だ梅雨ですが、天気に恵まれ日差しは初夏のそれです。加えて湘南の海岸は7月1日から海開きをしており、気分はすっかり夏です。

 

藤沢駅を出発

 藤沢駅から江ノ電に乗ります。3年間のコロナ自粛が終わり外国人観光客が増えたせいでしょうか、久しぶりの藤沢駅は塗り直しされて観光地っぽい。江ノ電沿線に住んでいる方も多い筈で、観光客で電車が混み地元住民が困っているというニュースをゴールデンウィークに見たことを思い出します。

藤沢駅

 

鵠沼駅下車

  鵠沼海岸に出るなら小田急が便利。そんなこともあって降りたことのない鵠沼駅で降り、鵠沼海岸まで歩きます。

鵠沼駅

 鵠沼海岸までの道は細く、車がすれ違うのもやっと。道沿いには大きな家や、古い家が並ぶ。その細い道を、サーフボードを自転車に載せ、ウエットスーツを着たままのサーファーが鵠沼海岸の方からやって来る。サーフィンをし終わったのだろう、髪が濡れている。一人で帰る様子から、空き時間にサーフィンをして帰宅するところなのだろう。趣味に夢中になれる街、そういう感じのするところが好き。

サーファーとすれ違う

 

 鵠沼海岸に着くと青空が広がる。気持ちがいい。

 海水浴客は少なく、サーフィンをする人と散歩をする人、日光浴をする人が殆ど。

鵠沼海岸、青空が広がる

 

 海水浴客は少ないが、海の家は営業を始めています。もっとも店員は少なく、のんびり営業です。

海の家も営業をはじめている、のんびりと

 

 のんびり営業と言っても、湘南の海岸です。立ち並ぶ海の家の数は多い。いったいいくつあるのだろう?ピークにはこれらの海の家がフル稼働です。

多くの海の家が並ぶ

 

湘南すばな通りで江の島駅へ

 鵠沼海岸を南に降り、すばな通りを歩いて江ノ電 江ノ島駅に向かいます。このコースは距離にして2.9km 徒歩40分くらい。

 すばな通りは多くの観光客が歩く通りで、それだけに食べ物屋や土産物屋が多い。食べ物屋は、その時その時で流行りの店になるのが面白い。今回は、さすがにタピオカ屋はなく、プリン屋があった。変わらないのはラーメン屋とシラス丼屋。やはり、流行りに乗らないで生き残っている店は強い。

 途中、かっこいいお店をみつけた。こんな店あったかな?記憶にないので、最近できたのだろう。

かっこいいお店

 

 ぶらぶら歩いているとすぐ江ノ島駅についた。駅横の電柱を見ると住所表示が「片瀬海岸1丁目」とある、なんかカッコいい。小田急片瀬江ノ島駅あたりは「片瀬海岸2丁目」のようで、今回の散歩は「片瀬海岸」の2丁目から1丁目へ歩いたことになります。

 

江ノ島駅

 

極楽寺駅下車

 江ノ島駅で江ノ電に乗り極楽寺駅で降ります。

江ノ電に乗って極楽寺駅へ

 

 極楽寺駅は、アジサイがたくさん植わっている駅でした。7月初旬でアジサイは終わっている時期なのですが、ここのアジサイはまだまだこれからというタイミング。アジサイを見て回るだけで極楽寺駅は堪能した気分です。

極楽寺駅はアジサイが見頃、青いアジサイをバックに青いスクータ

 

 駅前に古い郵便ポストがあり、これが風情があって良かった。こういうのが近くにあると楽しいだろうなぁ。嬉しいだろうなぁ。

古びた郵便ポスト、カッコいい

 

和田塚駅で下車

 極楽寺駅で江ノ電に乗り、和田塚駅で降ります。

 和田塚駅をネットで調べると、鎌倉時代の和田合戦で敗れた和田一族のお墓があるようですが、さすがにこれは楽しむスポットではないため、和田塚駅から鎌倉駅まで散歩するつもりで降りました。

 このように大した目当てもなく降りた和田塚駅でしたが、駅前に甘味屋 無心庵をみつけました。その線路からの近さにびっくりしました。

 早速無心庵に向かうと、運良く待たずに席に着くことができました。中は畳の部屋で、庭に植物が植わる風情のあるお店でした。風情があると書くと古びた印象を受けるかもしれませんが、古い建物をよく手入れしているお店で、暖簾なども綺麗にしています。

 席に着き、冷やし田舎汁粉を頂きました。冷たさがちょうど良い汁粉でした。

線路に立ち入らなければ入店できない無心庵

甘味の暖簾が美しい

冷やし汁粉、おいしい

庭に置いた赤傘が涼し気

金魚の泳ぐ水鉢も良い

 

鎌倉駅まで散歩

 無心庵を出て鎌倉駅まで散歩します。

 途中、細くて細い道を通り、その道沿いにおしゃれなお店があったり、歩いていて楽しい。やはりここは観光地なのだ。

細い道の先にある消火器までも、カッコいい

鎌倉駅近くは「由比ヶ浜2丁目」だった


 楽しく散歩していると、鎌倉駅近くのお店が「休憩中」の張り紙をしている。これを見て微笑ってしまった。サーフィンでもしに行っているのだろうか?いいなぁ、こういうの。いわゆるお客様第一主義が、少し引っ込んでいる。自分のペースがあって、それを守りながら生活している感じがします。

休憩中

 

 ほどなく鎌倉駅に着き、そこから江ノ電に乗って帰宅します。

 

まとめ

 海開きした鎌倉・湘南を散歩しました。天気に恵まれ、初夏の陽気でした。

 今回は、”これまで降りたことのない駅”を目指して江ノ電に乗りました。有名ではないけれど楽しめる風景がそこにあり、満喫しました。鎌倉・湘南はどこに行っても、写真撮りには楽しめるエリアです。