記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

女子にこそ一眼カメラを始めて欲しい!!! カメラの選び方

 デジタル一眼カメラを買うのは、服を買うのに似ています。店頭やネットで洋服を見ながら、これ素敵だなとかこの服を着てどこに行こうかなと夢を膨らませていると楽しくてワクワクします。一方で、買った服が似合わなかったらどうしようとか、これを着ていく場所が本当は無いかもと思うと、それを買うのを躊躇してしまいます。特に新しい色や、これまで着たことの無い大人っぽいスタイルのものに挑戦するときに、つい躊躇してしまったことってありませんか?

 

 この文章は、初めてデジタル一眼カメラを買う人に向けたものです。私がどんな写真を撮っているのかは、このブログの他の記事を見てください。私はこれまで色々なカメラを使ってきました。ニコン、オリンパスは今私が使っているカメラです。その他に富士フィルム、ソニー、パナソニックのカメラを使いました。


 写真を撮るのは楽しい。楽しい時間を写真に撮り友人と共有することは、その楽しい時間を一層豊かにします。また想像以上に綺麗な写真が取れたときには、自分が美しい世界にいるような不思議な気分になったりします。スマートフォンで写真を撮るのももちろんOK。凄く綺麗な写真が撮れます。でも、写真の世界は奥が深く、デジタル一眼カメラを使うともっと色々な写真が撮れて一層楽しくなります。そうは言ってもどんなカメラを買っていいのか分からず、あるいは果たして自分に使いこなせるだろうかと躊躇する人も多いと思います。そんな人が一歩足を踏み出し、楽しくい写真を楽しむことを願ってこの文章を書いています。


 さて、初めてデジタル一眼カメラを買おうと思っている20代30代の女子向けにこの文章を書くことにします。インスタ女子という言葉があるとおり、女子は写真を楽しむのが得意です。男子はカメラやレンズの性能に関心がある人が多いようですが、女子は写真そのものに関心があるように思います。明るくふんわりした写真を撮ったり、カラフルな写真を撮ったりと、女子は自由に表現する人が多い。

 

 初心者にお勧めのデジタル一眼カメラについてネットで情報を調べると、“あなたがどんな写真を撮りたいかをはっきりさせよう”“撮りたいものによって最適なカメラは変わってくる”といったアドバイスがよく記されています。こんなアドバイスは無視してしまいましょう。あなたはデジタル一眼カメラを使ったことがないのですから、“撮りたいもの”なんて分かるはずありません。まずは購入し、使っているうちに“撮りたいもの”が分かってきます。これまで買ったことの無い高級ブランドのバッグを買いたいときに、それが必要なはっきりした理由があるわけでなくて、そのバッグを買うことで自分のライフスタイルの幅が広がる、その可能性にワクワクするのと同じです。

 

 デジタル一眼カメラを選ぶ際に一番大切にしたいポイントは、そのカメラの見た目です。カッコいいカメラを選びましょう。あなたが普段着ている洋服に合う見た目であればOKです。そのカメラを持ち歩いている姿を想像してワクワクすることが大切です。見た目の悪いカメラは使っていて楽しくありません。あなたがカッコイイ、素敵だと思うものを選びましょう。

 

 2番目のポイントはカメラの大きさです。小さなカメラを選びましょう(小さいカメラは軽いことも大事なポイントです)。あなたの普段持ち歩くカバンに入る大きさであればOKです。カメラにのめりこんでくると、カメラに合わせて新しくカバンを買う人もいますが、最初のカメラは普段のカバンに入ることがベストです。というのも、カメラを使う頻度は、それを持ち歩く頻度とイコールだったりします。大きなカメラは持ち歩くのが億劫になり使わなくなっていきます。カメラを買ったものの使わなくなる原因の1位はカメラが大きく重くて普段持ち歩かないことです。テーマパークや旅行などの特別なお出かけのときにだけカメラを持って行くのではなく、普段の買い物や外食にも持っていけるカメラを選ぶと、たくさん写真を撮り大いに楽しむことができます。

 

 3番目のポイントはカメラの機能です。手振れ補正機能の付いているカメラを選びましょう。暗い場所で写真を撮ったとき、ブレた写真になったことはありませんか?手振れ補正機能はこのブレによる失敗をグッと減らしてくれます。実は、写真は撮った後でもかなりの補正ができます。無料の画像補正アプリSnapseedを使うと、明るすぎたり・暗すぎたりする写真も適切な明るさにできますし、余計なものが写っていてもトリミングで消せます、写真の色だって自由に変えることができます。しかし、手振れした写真は、画像補正でも直せません。手振れ補正機能は大切です。

 

 こんなことを考えてカメラを選ぶとよいです。私のお勧めは、オリンパスのPEN Liteシリーズです。デジタル一眼カメラには2種類あって、一眼レフカメラと呼ばれるものとミラーレスカメラと呼ばれるものがあります。後者のミラーレスカメラが小さく軽くて、お勧めです。その中で、手振れ補正機能が付いているものがオリンパスのPEN Liteシリーズです。さらにこのシリーズは、カラーバリエーションが豊富で好きな色を選ぶことができます。もし最新機種にこだわりが無ければ、E-PL7と呼ばれる2世代前のカメラがコストパフォーマンスに優れています(性能は最新機種と殆ど同じなのに値段はグッと安くなっています)。さらに、中古で買うことに抵抗感がないのであれば、中古でE-PL7を買うことがお勧めです。今なら2万円程度で買えると思います。この場合、レンズは付いてこないでしょうから、OLYMPUS 45mm F1.8を一緒に中古で買うと良いでしょう。スマートフォントはずいぶん違った写真が撮れて面白いですよ。中古品は怖いという方は、カメラのキタムラなどの半年保証の付いたお店で買うと安心です。

 

 私はE-PL7よりももっと古い2012年に発売されたE-PM2というカメラを使っています。お勧めのレンズを付けて撮った写真を貼っておきます。下北沢で古着屋さんを見て回っていたときの写真です。

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2012年のカメラに45㎜のレンズで撮った下北沢

 

 

まとめ

 写真を撮るのは楽しい。そんな楽しさを共有できる人が増えるといいなと想い、この記事を書きました。

 カメラが選べないで、一歩踏み出せないのはもったいない。まずは、小さく軽いカメラを安く買うのがお勧めですよ。

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私の使っているカメラ

 

補足

 実はカメラ本体は何を選んでも写真の画質は同じだったりします。大事なのはレンズの方です。

 高価なカメラと安価なカメラ、何が違うでしょう? もっとも大きな違いは“頑丈さ”です(画質の違いでないことに注意してください)。お値段の高いカメラは、南極の寒さの中や、ゴビ砂漠の砂塵の中でも壊れない頑丈さを追求しています。この頑丈さの対価として、“重い”です。一方、画質の違いはありません。高価なカメラも安価なカメラも撮像素子と画像処理エンジンは同じものを使うのが普通です(例えば、富士フィルムのX-T3とX-T30は同じ画質です)。

 最近発売された新しいカメラとの昔のカメラを比較するとどうでしょう?この場合は新しいカメラの方が良い画質の写真が撮れます。でも、その差は、少ししかありません(あなたがこの少しの差を気にするのは良く分かります)。10年前は、プロカメラマンは10年前のカメラでグラビア撮影をしたり、写真集を作ったりしていました。つまり、10年前のカメラでもプロレベルの品質の写真が撮れるんです。