PENTAXさんのK-3 Mark III 初夏の体験会に参加しました。PENTAX機を本格的に触るのは今回が初めてですが、PENTAX機はとても良くてすっかり好きになりました。根強いファンのいる事に納得です。
具体的には、画質の良さと、フォーカス速度の速さ、バッテリーのもちの良さ、背面液晶の美しさにビックリしました。また、カメラを握ったときの持ちやすさ、ダイヤル類の操作のしやすさも素晴らしい。
イベント内容
このイベントでは、以下の3点を無料で3時間自由に使わせてもらえます。
- APS-Cのフラッグシップ機 K-3 Mark III
- 標準ズームレンズ HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR
- 望遠ズームレンズHD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE
一眼レフってどうなの?
実は、イベントに参加する前は、一眼レフ機ってどうなんだろう?と疑問に思っていました。時代は、どんどんミラーレスカメラに移っていますからね。
光学ビューファインダーは、露出設定やホワイトバランスの設定状況を反映しないので撮ってみるまでどんな写真が撮れるか分からず、不便です。特にモノクロで撮る際は、光学ビューファインダーで撮るのは難しい。
しかし、いざK-3 Mark IIIを使ってみると、ライブビューで見れば良いことに気づきました。普通、カメラ任せに露出を合わせることってないですよね。なので、まずライブビューで見ながら絞りとシャッター速度を決めたら、後はマニュアル設定で撮ればファインダーが光学でも不便のないことが分かりました。また、光学ビューファインダーには、やっぱり肉眼で見える爽快感があって気持ちいい。
時計に例えると、クオーツ時計が圧倒的な正確さで広まったけれど、一方で機械式時計もRolexのような高級時計として熱狂的なファンに支持される、そんな風に光学ファインダーの一眼レフカメラもファンに支持されていくのだろうと思います。
レビュー:まずは画質
画質は、とても良くて本当にびっくりしました。
まずは、ダイナミックレンジの広さの分かる写真を貼っておきます。ちなみにこの記事に貼る写真は全てJPEG撮って出しです(ブログに貼るため画像サイズは小さくしています。)。
下は、空と雲の映ったシーンで、こういったシーンは空(特に雲)が明るいため、黒潰れしやすい。
画面右端に少し写ったビルは暗くて、黒潰れしていそうだけれど、等倍で見るとしっかり階調が残っています。細かい横線までしっかり写っていることには驚きます。
また、信号部分を等倍で見ると、LEDのドットまで写っていて解像度の良さが分かります。
ダイナミックレンジが広いと、青空を入れて撮ることが怖くなくなります。似たシーンの写真をもう一枚貼っておきます。これを撮ったときは、右上の橋の裏側と、右下の人物は暗く潰れて写らないかと思っていましたが、しっかり階調が残っています。
こういう撮り方ができると、まず青空とタワーで目を引いておいて、その後でじっくり見てみると右下に人物が隠れていることに気づくといった構図が作れます。
レビュー:解像度
撮った写真を等倍で見てみると、解像度はかなり高い。上の信号のLEDのドットの写真で分かるようにしっかり写ります。
特に、標準ズームレンズ HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR は、しっかり写って気持ちいい。
レビュー:フォーカス速度
オートフォーカスの速度は滅茶苦茶速いです。さすが一眼レフです。シャッターを押しこむときに、半押しでフォーカスを待つことなく、そのまま押し切っている印象です。爆速です。
下の写真は、車が影に入る瞬間を狙ってシャッターを切ったものです。オートフォーカスが速いので、ジャストタイミングで写ります。
レビュー:バッテリーのもち
この日は、338枚撮りましたが、バッテリーインジケータは1つ減った程度です。ミラーレスカメラとは比較にならないほどバッテリーが持ちます。
バッテリーの持ちは、ストリートスナップを撮るときにはとても大切な要素です。
ストリートスナップを撮るときは、光の具合や背景の美しい場所をみつけたら、そこに面白い何かがやってくるのをジッと待ちますよね。ミラーレスカメラの場合、この待ち時間の間はカメラの電源をOFFにしないとバッテリが持ちません。折角のシャッターチャンスのときに、カメラの電源をONにしているとその起動時間のため取り逃がすことがあります。それに対して、一眼レフは電源をONにしたままずっと待っていられるので、待ち伏せ型の撮り方をする際にとても撮りやすい。
下の写真は、道路の上の矢印の上を走る自転車が来るのをジッと待っていました。ミラーレスカメラではバッテリの持ちが気になって撮れなかったと思います。また、矢印のちょうど先で撮れたのは、オートフォーカスが速いおかげ。
レビュー:外観
外観はカッコ良い。特に、標準ズームレンズ HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR のカッコ良さには、やられました。見た目買いしそうです。
まとめ
PENTAXさんのK-3 Mark III 初夏の体験会に参加し、APS-Cのフラッグシップ機 K-3 Mark IIIを試しました。
ミラーレスカメラへと流行りが写っていくなかで、一眼レフカメラは今更どうなんだろうと思っていましたが、全然ありでした。特に、露出などの設定値を光学ビューファインダーは反映できないとよく言われる欠点も、ライブビューがあるので不便はありません。もちろんバッテリーの持ちは、ミラーレスカメラとは比べられないほど良く持ちます。
K-3 Mark IIIの写りはとても良く、階調が豊かで解像度も高い。明暗差のあるシーンも平気です。また、オートフォーカスが速くて、狙ったタイミングで撮れるのはストリートスナップに嬉しい。
ダイヤルの操作性やクリック感も良く、この辺りはさすがフラッグシップ機です。また、グリップの形状が良くてとても持ちやすい、サムレストがさりげに良い仕事をしています。
標準ズームレンズ HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WRのシルバーは、とてもカッコ良くて、見た目買いしそうです。
すごいカメラです。興味のある人は検討することをオススメします。調べるほどに良いカメラであることに気付くでしょう。
使用機材