記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

600日目で思うこと

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毎日ここに写真を投稿すると決めてから今日で600日目です。これを始めたのは、写真が上手に撮れるようになるには、まず量が必要だと思ったためです。写真を撮って投稿するものを選ぶという作業を何度も繰り返していると何か分かってくるのかなぁっという漠然とした期待しています。野球の練習でいう100本ノックみたいなものです。

 

こうしていて最近カメラのテクニックには二種類あるのだと思うようになりました。一つは誰がやっても同じ結果になるもの、もう一つは人によって結果が違ってくるもの。

 

例えば、絞りを開けると背景がボケるとか、シャッター速度を遅くすると被写体ブレが起きるとか、望遠レンズを使うと圧縮効果が得られるとかいった類のテクニックは、誰がやっても同じ結果が得られます。またネットや書籍で得られる情報はもっぱらこちらに属します。そして情報が多いこともあってこちら側のテクニックは割と簡単に身につきます。ちなみに、私は写真を撮り始めた頃は、ほとんどの写真を絞り開放の3分割構図で撮っていました。

 

二つ目のテクニックは、被写体として何を選ぶのかとか、どんな光を選ぶとか、どんなカメラ位置を選ぶかといった類のもので、撮り手の好みが反映されるもので、人によって結果が異なります。こちらに対しては、情報が少なく、また抽象的で曖昧です。「抜けがいい」「迫力がある」「ストーリー性がある」等で表現されるテクニックは、読んでいてよく分かりません。こちら側のテクニックを身に付けるのは難儀なように思います。

 

難しいながら、二つ目のテクニックはおそらく自分の好み・美意識・センスと密接に結びついているように思います。センスを伸ばすには、他人の写真をよく見て言語化することが良いといった意見を散見します。それで、これからは、私もそういったことをやっていこうと思っています。やっていく上でヒントになると思っているのは、絵画を目の見えない人に説明する活動です。絵画を目の見えない人に説明するって凄いと思いませんか?「目の見えない人は世界をどう見ているのか」という書籍で知ったのですが、これは絵を言語化する練習としてとても良いと感ます。実際にその活動に参加するかどうかは別にして、そういったイメージで写真を見ていくのが良いトレーニングになりそうです。

 

もともと人の撮った写真を見るのは好きなのですが、これからはもっとよく見させて頂こうと思います。みんな上手なんですよね。