記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

ピンボケのオレンジジュース

 カメラのオートフォーカスが合わせるピント位置は、実は最適でないのかもしれない、という内容です。

 

 ごくごく基本的なスキルで、あいつはレベルが上だと感じることがあります。

 スポーツで全国レベルの選手と試合をして、技術以前に相手の動きの速さが自分より一段上だと思ったとき。声楽のトレーニングをした人の発声練習の声の響きに驚いたとき。

 こういうとき、その世界の奥の深さを感じるとともに自分に伸びしろがあるのだと知ります。

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ピントの合っているのはどこ?どこからどこまで?

 

 スナップって楽しい!そう思って私は写真を始めました。ただ、今は家にいる時間が長いため物撮りで遊んでいます。これが難しくて楽しい。新しいことをすると新しいことに気付くもので、実はピント位置って思ったよりもシビアだと感じています。

 

 上の写真は、グラスの手前のフチにピントを合わせており、奥のフチはピンボケしています。当たり前のことに思えるかもしれませんが、グラスの手前と奥の両方にはピントが合わないことに、私はおぉっと感動しました。だって、ピント位置をどっちのフチにするか選ばなければいけないということですから。

 私は大抵シングルポイントAFで撮るのですが、これではピント位置が曖昧なのかもしれません。ポートレートはピント位置を目に合わせるとよく言いますが、上手な人はもっとピンポイントにまつげに合わせると雑誌等でみかけます。私は、そこまでピント位置を決めたことはありません。

 これまで、なんだかモヤッとしたインパクトに欠ける写真が撮れる度に、もっと高価なレンズを買えばシャープな写真になるのかと思っていましたが、実はピント位置が最適ではなかったのかもしれません。

 

おまけ

 今回、カメラを三脚に固定して、f値 1.4~16まで変えて上の構図で写真を撮っています。f値 5.6以下ではグラスのフチの両方にはピントは合いませんでした。f値11以上では両方に合いました(f値8では微妙に片方のフチにしかピントが合わない印象です)。上の写真は f値 2で撮ったものです。

 

使用機材

FUJIFILM ミラーレス一眼 X-T2

FUJIFILM 単焦点レンズ XF35mmF1.4 R