記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

大鳥居

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  大きいものを、大きいと分かるように撮るのはかなり難しい。目前で見た時のその大きさゆえの迫力が写真から感じられるだろうか?

 

 フランダースの犬と言うアニメがあります。絵描きになりたい主人公の少年ネロが、画家に訊きます「どうやったらそんなに上手に絵が描けるの?」と。画家は答えます「お前さん、あの教会を見てどうお思う?」。「大きいです、とっても」とネロ。「ならそう描けばええんじゃ」

 ずっと昔に見たシーンなのに、今でも覚えています。当時は、大きい教会を大きく描けばいいとは、くだらないアドバイスだと思っていました。でも、今は違う。大きいものの大きく見せるのは難しい。物の大きさを人はどう認識するかという心理学の領域の話で、ゲシュタルト心理学から構図を解説した本「ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 構図の法則」にヒントがある。

 上の写真は、写真下の石タイルによる縦線をリードラインにして、大鳥居に視線を誘導し、写真丈夫の余白を開けて大きさを表したつもり。この構図だと、大鳥居の上にも下にもスペースが必要なのでバランスが難しい。

 

使用機材

FUJIFILM ミラーレスカメラ X-T2 

Sigma シグマ 18-50mm F2.8 DC DN