概要
富士フイルムの単焦点レンズ XF23mm F2.0 R WR を購入したため、解像チャートを用いて描写力を確認しました。主な結論は次の通りです。開放(f/2.0)は中央部で実用的、f/2.8は画面全体で許容、f/4が画質の最も使いやすい領域。また、小絞りによる画質低下(回折)は想像より目立ちませんでした。
測定方法
解像チャートを以下の条件で撮影。
- 使用機材・設定
- カメラ:富士フイルム X‑T30 III
- ISO感度:160(固定)
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撮影方法:三脚に据え、セルフタイマーでシャッターを切る
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比較箇所:チャートの中央と左上(周辺寄り)を比較
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手順:絞り値を変えながら同一条件で解像チャートを撮影
前提
- レンズの一般的な性質として、周辺部や画面端の解像力は中央より劣る傾向がある。
- 開放絞りは絞ったときに比べ解像力が劣ることが多い。
- 一般的にはF8付近で解像が最大になることが多い。
測定結果
画面中央部
- f/2.0(開放):中央は十分に解像しており、実用範囲。
- f/2.8:中央の解像はさらに向上し、周辺とのバランスも良くなる。
- f/4.0:かなり良好な解像。実用上の画質ピークに近い。
- f/8.0:測定上は最高解像度を確認。
画面中間部および周辺部
- f/2.0(開放):中央に比べてやや甘さが残る。被写体を中央寄りに配置すれば実用可能。
- f/2.8:周辺も許容範囲に入る。暗所での実用性が高い。
- f/4.0:周辺まで含めて良好に解像する。
- f/8.0:中央同様に高解像だが、小絞りによる回折の影響は限定的で、極端な劣化は見られなかった。
小絞りボケ(回折)について
f/11〜f/16まで絞っても、想像していたほど画質が低下する印象はなかった。実用上はf/16まで絞っても十分な画質が得られる。
まとめ
- 実用的な推奨絞り:f/4.0付近が最もバランスが良く、画質の「美味しい領域」。
- 暗所やボケを活かしたい場合:開放のf/2.0は中央に被写体を置く構図で有効。
- 全画面での許容画質:f/2.8で十分に実用的。
- 絞り上限:f/16まで絞っても実用上問題ない画質。回折による顕著な劣化は確認できなかった。
- 総じて、XF23mm F2.0 R WRは開放から使える描写を持ち、f/4で最も扱いやすい性能を示した。
参考測定の結果
コンパクトカメラ Canon IXY210
- ズームレンズ搭載機のため、望遠側での画質はかなり甘め。
- 本機はRAW非対応のため、JPEG撮って出しの結果であり、レンズと撮像素子の性能を完全には反映しない点に注意。
スマートフォンカメラ
- 想像より高い解像を示したが、XF23mm F2.0 R WR の開放画質を上回るものではなかった。
解像チャート撮影データ
周辺部








中央部








比較用データ:Canon IXY210
周辺部(望遠端)

中央部(望遠単)

比較用データ:スマートフォン
周辺部

中央部
