写真の撮り方には人それぞれの好みがあります。そのため、カメラメーカーはファンクションボタンを用意し、好みにカスタマイズできるようにしています。特に富士フィルムのカメラには、ファンクションボタン(Fn)に加えて、クイックメニューボタン(Q)とマイメニューが用意されており、カスタマイズ性がとても高い。
その分、初心者は「どこをどう触ればいいか」で迷いがちですが、Fnは1項目、Qは16項目、マイメニューはそれ以上という視点で見ると操作がぐっと整理されます。この記事ではその考え方を軸に、各メニューの使い分けとすぐに真似できる設定例をやさしく示します。
構成の要点と原理
FUJIFILMの操作系を理解する鍵は「アクセスできる項目数」です。
項目数が少ないほど目的の設定にたどり着く時間は短くなり、逆に多いほど到達に時間がかかる代わりに自由度が高くなります。
この原理に沿って、Fn=1項目、Q=16項目、マイメニュー=それ以上という三層で考えると、どのメニューに何を入れるべきかが自然に決まります。
以降は各メニューの役割、具体例、初心者向けのテンプレートを順に説明します。

Fnはワンアクションで呼べる1項目
Fnは即時性が最大の利点です。ボタン一つで呼べるため、撮影中に瞬時に変更したい設定を割り当てます。
初心者におすすめの割り当ては、露出測光モード、AEロック(自動露出ロック)、AFモード切替(オートフォーカスモード)など、ワンアクションで結果に直結するものです。
使い方のコツは、まずは最もよく使う1項目を決めて運用しましょう。また、Fnに割り当てる項目は「撮影中にすぐ戻せるか」を基準に選ぶと失敗が少ないです。
Qメニューは16項目で画作りをまとめる
QはFUJIFILM独自の16枠設計(設定により16項目に拡張可能)が特徴で、ここに入る項目は撮影中にまとめて調整するものに向きます。
例としてはフィルムシミュレーション、ホワイトバランス、ISO、シャッタースピード、絞り、ダイナミックレンジ、ハイライトトーン、シャドウトーン、ノイズリダクションなどが考えられます。
16項目という制限があるからこそ、画作りに必要な要素を厳選して入れる習慣が生まれ、撮影中の判断が速くなります。Qは「画作りのパネル」として扱うのが最も効果的です。さらにQメニューはダイヤルで16項目をまとめて変更できるため、一連の画作りをワンセットで切り替える用途に向いています。
ただし、無理に16項目すべてを埋める必要はありません。まずは主要な数項目を入れて使い、必要に応じて枠を埋めていくとよいでしょう。
具体例:
- ローキーに撮影するときは、シャドウトーンを下げ、ハイライトトーンを上げるなど、複数項目を組み合わせると画作りが破綻しにくくなります。
- フィルムシミュレーションをクラシックネガにした場合、色味の傾向をホワイトバランスで微調整すると意図した色調が出やすくなります。クラシックネガ+好みの色補正で好きな色調をセットしておくと楽しいです。
マイメニューは準備と稀な変更の保管庫
マイメニューは到達に時間がかかる代わりに項目数と自由度が高いため、頻繁には変えない設定や撮影前に整えておく項目を入れます。
まずは、設定を変えたことのある項目は、全てマイメニューに入れてしまって、しばらく使ってから、使わない項目をマイメニューから除くようにすると、決めやすいです。具体例としてはレンズ登録、セルフタイマーなどです。
マイメニューはカテゴリ分けや順序を工夫しておくと、必要な項目にたどり着きやすくなります。
まとめ
項目数を軸にすると、FUJIFILMの操作系は整理しやすい。
まずはFnを決め、Qに画作りの主要な項目を入れ、マイメニューはとりあえず変更したことのある設定項目をいれてみてください。一度に理想の設定にしようとせず、まず設定して、後で見直すようにすると、あなた好みのカメラになっていくでしょう。
具体的な設定例に関しては近いうちに記事にする予定です。