記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

オレンジ&ティール

 パターンをみつけると撮りたくなる。何かの形が繰り返されていると、その数を数えたり、特異点を探したり、何かルールをそこにみつけたくなる。

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オレンジ&ティール

 色をLightroomでいじって遊ぶことが私は多い。最近オレンジ&ティールという手法をみつけました。オレンジとその補色の青緑に色を振ってメリハリをつけるというものです。上の写真では灯りをオレンジに、ビルや道路を青緑色にしてみました。

 オレンジ&ティールについては、以下の記事を参考にしています。

manaboy.jp

 

Lightroomで一発加工

 とにかくオレンジ&ティールに写真を簡単加工したいときは、Lightroomのプリセット「古い極線」を使えばOK。

 

理屈を少し

 ところで、オレンジ&ティールについて少し理屈を書きます。

 オレンジもティールも色の名前で、ティールとはオレンジの補色で青色のことです。ひと口に青と言っても、コバルトブルー、セリルアンブルー、ターコイズブルーなど色々あります。ティールは、緑がかった青色です

 写真のオレンジ&ティールは、デザインの手法を応用したものです。デザインでは、例えば2色に色数を減らし、その色に補色を使うことでインパクトのある手法をよく使います。これを写真に応用したのがオレンジ&ティールです。

 

オレンジ&ティールの画像処理の方法

 大きく分けて、元の写真に写っている色を活用する方法と、元の写真に関係なくオレンジ&ティールに仕上げる方法の二通りあります。

 

 元の写真に写っている色を活用する方法は、オレンジと色相の近い赤や黄色を画像処理ソフトHSLという機能で、オレンジに寄せていきます。同時にティールと色相の近い青や緑をティールに寄せていきます。このようにして、写真の中の色がオレンジとティールに集めます。

 

 一方、元の写真に関係なくオレンジ&ティールにする方法は、明るい部分をオレンジ色に寄せていき、暗い部分をティールに寄せていきます。画像処理ソフトの明暗所別色補正機能を使うと簡単です。しっかり色を調整したい場合はトーンカーブで調整すると良いでしょう。 

 

おまけ

 Youtubeを見ていても、オレンジ&ティールに仕上げた動画をよく見かけます。下の動画は、背景がシンプルで分かり易い。

 顔の肌色を見ると、オレンジが強い。背景が、緑がかった青にしています。補色であるため、背景から分離されて人が浮き上がらせるのが意図でしょう。

 この動画で学べることは、少しだけ色を付けることですね。言われてみれば、少し色がついていると気づく程度にするのが良いです。


琴音 - 白く塗りつぶせ

 

使用機材

NIKON D90

お題「カメラ」