記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

家にいるからこそ読みたい写真の撮り方の本、ベスト3

 COVID-19感染対策で家にいる時間が増えています。せっかく家にいるのですから、カメラの本を読み返しています。私は、写真の撮り方に関する本をよく読むのですが、良書はそれほど多くはありません。そこで、選び選んだ良書をご紹介します。

 

第一位 「いい写真」はどうすれば撮れるか?

  写真を撮っていく上で、自分の軸を作っていくための本。

 インスタグラムなどのSNSが全盛の今だからこそ「いい写真」が何なのかを見失いがち。ポートレートを撮っていればイイネは稼げる、でもそれでいいのか? プロは生活のために妥協せざるを得ないことを、アマチュアこそは我が道を進める。アマチュアだからこそ繰り返し読んでおきたい本。

 

第二位 絵を見る技術

絵を見る技術 名画の構造を読み解く

絵を見る技術 名画の構造を読み解く

  • 作者:秋田麻早子
  • 発売日: 2019/05/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

絵の価格は、高いもので500億円を超えます。それに比べて写真の価格は安いものです。

 2017年11月15日、ニューヨークのクリスティーズ・オークションで、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画「サルバトール・ムンディ」が美術品史上最高額で落札されました。 その価格は手数料込みで4億5030万ドル(約508億円)です。

(「なぜ名画の価格はこんなに高いのか? - 銀座の絵画販売・買取の画廊 - 翠波画廊」)

 

 絵には、画家たちの努力の歴史があります。この本は、その画家たちが凝らした工夫をまとめた本です。どんな構図が、見る者にとって心地良いか、長く視線を絵にとどめておくか、とても良く整理されています。

 写真の構図を考える上でとても参考になる本です。

 

第三位 プロの撮り方 構図の法則

ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 構図の法則
 

 

 ゲシュタルト心理学を物差しに、人は写真をどう認識するかを解説しつつ、どのように構図を作ると良いかが示されています。構図に関する基本原則が網羅されており、構図の基本を押さえるには最適な本。

 

まとめ 

 家に居る時間が長いので、写真の本を読み返しています。これまでたくさんの本を読んできましたが、ここで紹介したものがベスト3です。

 ここで紹介した本は、初級者が読む本(3分割構図とか、露出補正がどうとか、望遠レンズは圧縮効果があってどうとかいった基本事項)ではありません。写真を撮ることに慣れてきて、「良い写真」を撮りたいと欲が出た人にはお勧めです。