COVID-19感染対策で家にいる時間が増えています。せっかく家にいるのですから、カメラの本を読み返しています。私は、写真の撮り方に関する本をよく読むのですが、良書はそれほど多くはありません。そこで、選び選んだ良書をご紹介します。
第一位 「いい写真」はどうすれば撮れるか?
写真を撮っていく上で、自分の軸を作っていくための本。
インスタグラムなどのSNSが全盛の今だからこそ「いい写真」が何なのかを見失いがち。ポートレートを撮っていればイイネは稼げる、でもそれでいいのか? プロは生活のために妥協せざるを得ないことを、アマチュアこそは我が道を進める。アマチュアだからこそ繰り返し読んでおきたい本。
第二位 絵を見る技術
絵の価格は、高いもので500億円を超えます。それに比べて写真の価格は安いものです。
2017年11月15日、ニューヨークのクリスティーズ・オークションで、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画「サルバトール・ムンディ」が美術品史上最高額で落札されました。 その価格は手数料込みで4億5030万ドル(約508億円)です。
(「なぜ名画の価格はこんなに高いのか? - 銀座の絵画販売・買取の画廊 - 翠波画廊」)
絵には、画家たちの努力の歴史があります。この本は、その画家たちが凝らした工夫をまとめた本です。どんな構図が、見る者にとって心地良いか、長く視線を絵にとどめておくか、とても良く整理されています。
写真の構図を考える上でとても参考になる本です。
第三位 プロの撮り方 構図の法則
ゲシュタルト心理学を物差しに、人は写真をどう認識するかを解説しつつ、どのように構図を作ると良いかが示されています。構図に関する基本原則が網羅されており、構図の基本を押さえるには最適な本。
まとめ
家に居る時間が長いので、写真の本を読み返しています。これまでたくさんの本を読んできましたが、ここで紹介したものがベスト3です。
ここで紹介した本は、初級者が読む本(3分割構図とか、露出補正がどうとか、望遠レンズは圧縮効果があってどうとかいった基本事項)ではありません。写真を撮ることに慣れてきて、「良い写真」を撮りたいと欲が出た人にはお勧めです。