記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

湘南の海写真:撮り方を解説

 下は、湘南の海の写真。Luminar Neoでゴリゴリにレタッチしている。

 さて、どう撮ったのかを書くことは、良い勉強になる。そこで、下の写真について書いていく。

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湘南の海

 

 この写真で写そうとしたのは、3つ。左から、女子二人組、男子二人組、灯台だ。これらをオブジェクトと呼ぶことにする。

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3つのオブジェクト

 

 この三つが一直線に並ぶ瞬間を狙って、シャッターを切っている。(正確には、何度かシャッターを切って、一直線に並んだショットを選んでいるわけだが。。)

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オブジェクトが一直線に並ぶ瞬間を狙った

 一直線に並ぶ瞬間を狙う理由は、写真を見る人の視線が左から右に流れて奥の灯台まで導かれるためだ。これによって写真に奥行きが感じられる。

 

 

 さらに、波に打ち上げられた木の破片を写真手前に入れている。

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写真手前からの奥行き

この木片を入れることで、写真手前からオブジェクトまで視線が誘導され、写真手前からオブジェクトまでの奥行きが感じられる。結果的に、写真手前からオブジェクトまでと、左のオブジェクトから右のオブジェクト(灯台)までの2段階で奥行きが感じられる。

 

 

 さて、そもそも何故この写真を撮ろうと思ったかというと、左二つのオブジェクトの対比が面白いと思ったから。

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対比

 左とその右のオブジェクトを見ると、次の対比ができる。

  • 女子二人と男子二人の対比
  • 立ち止まっている人物と歩いている人物の対比
  • 薄着(左の肩を出している服装)と厚着(右の長い上着を羽織っている)の対比*1

 

まとめ

 最終的に出来上がった写真がこちら(再掲)

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完成

 

おまけ

 この写真の中で、写真手前の木片がとても大切だ。試しに、木片を画像処理で消すと、あっさりしてつまらない写真になる(ちなみにこれはLuminar Neoの機能で消した)。

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手前の木片を消した写真:あっさりしていてつまらない

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手前に木片のある写真:奥行きが感じられて良い

 

使用機材

FUJIFILM ミラーレスカメラ X-T2

FUJIFILM 単焦点レンズ XF35mmF1.4 R

 

*1:現実には、この日は肌寒かったので肩を出すのは、目立った服装だった。