ここのところ夢中で真似している本が、この「日常写真が楽しくなるノートブック」。撮った写真は、「楽しい日常写真」でまとめた。
普通の写真の撮り方本は、つきつめれば、絞り・シャッター速度・ホワイトバランスの効果を解説しているよね。絞りを開けて背景をボカしましょう、みたいに。一方で、この本は、そういうことではなく(そういうことも書いてあるけれど)日常の写真を撮っていくコツが書いてある。
「好きなものを探してごらん」と、この本は言う。「好きなものを撮ってごらん」ではないことに注意。実際、好きなものって案外多くはないので、「好きなものを撮ってごらん」と言われてもなかなか撮ることはできない。まず「好きなものを探す」ことが大事だ。
写真を撮っていると、目はどんどん新しい発見をしていきます。
例えば、自分の家だって結構不思議や感動が詰まっているもので、
家に現れる影や光や色や匂いを、いっぱい見つけて、感じて、小さな空間でもいつも新鮮な感覚で、(中略)
写真は見え方を変えていきます。
しかも、写真を撮っていると、「好きなものを探す」ことは随分と簡単だ。写真を撮ることは、好きなもの探しの手段と言えるかもしれない。
次に「好きな光を探してごらん」とこの本は言い、さらに「好きな空間を探してごらん」と言う。光探しは写真のコントラスト、空間探しは背景と前景に関係してくる。どれが正解かではなくどれが好きかを探していく、それが写真を撮ることで見つけやすくなる。不思議だね。
テクニックてきなことも、この本には書いてあるよ。僕が学んだのは、複数枚写真を撮るときの撮り方。寄り・引き・ミドルで撮ってみる、ハイライトの一枚を撮り、締めの一枚を撮り、始まりの一枚を撮る。あぁ、こうやってバリエーションを広げていくんだって分かった。始まり・さなか・終わりという撮り方もある。
もっと具体的なテクニックも書いてある。植物の影を入れて撮る構図、ガラスを前ボケに使うテクニック、風を感じるものを画面に置く方法、などなど。
本当に、日常写真が楽しくなる。タイトル通りの本です。