2019年のまとめ - 記憶と記録

をとこもすなる日記といふものををむなもしてみんとてするなり

紀貫之の土佐日記の序文を思い出すのは、決まって誰かの真似をしようとするとき。

一年の終わりに、今年撮った写真を見返してこの一年を振り返る、フリカエリトイウモノヲ、シテミントテスルナリ。

　電車の線路近く、そこに並ぶ居酒屋に今日も人が集まって酒を呑んでいく。そんな場所が東京にはいくつかあります。新宿思い出横丁やゴールデン街はすっかり観光地になっていますが、ここはまだまだ素人には近づけない場所。

　初めて撮った雪写真。天気予報で明日は雪と聞いてから、ワクワクしながらどう撮るか考えていた。雪の中、六本木の街に出て夢中で撮っていたら、頭が雪だらけになっていた。

　何でもない川沿いの道を毎日歩いている人がいる。散歩道。いつもの道の今日の桜を見ている。

　ゴールデンウィークに旅行に行き、見上げればいつもと違う空がありました。空の色が東京とは違う。海風が作る雲はフワフワしていて、こちらも東京都は違う。

　富士フィルムのイベントFujikinaに行きました。背中を向けている人は、絵ではなくて本物。絵のような非現実感のある写真になりました。

　渋谷のスクランブル交差点の写真が撮りたくて予定を組んだら、雨だった。この写真を撮ったおかげで、雨の日は写真の色が違ってくることに気付いた。

　富士フィルムのX-T2を手に入れて散歩に出かけ、原宿でみつけた珈琲屋さん。コーヒー豆を挽く香りが心地良い。

　六本木の新国立美術館は、曲線の集合体だ。どの部分を写せば美しいのか、切り取る部分をいつも迷う場所。

　お洒落な街として紹介される自由が丘。初めて訪れて写真を撮った。

　木に実がなっている。そんなモチーフを感じさせるオブジェを偶然見つけた。これをデザインした人は、才能豊かだと感心する。

　紅葉を見に行った先でみつけたススキ。ススキの周りをぐるっと回って、一番綺麗な角度を探して撮った。ススキに夢中で、空に目を向けていなかったことに後で気づいた。雲を探せば良かったと反省。

　横浜赤レンガ倉庫のクリスマスマーケットに行きました。年末らしい、良いイベントいた。

　この一年、上手になりたくて色々と写真を撮ってきました。

　反省は、見ている方を意識しすぎているのか、写真が派手なものに変わっていった気がします。どうも、はてなスターを意識することで影響されている気がして、はてなスターを消しました。

　今年一年、皆さまに観て頂いていたことに、とても感謝しています。