記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

フィルムシミュレーション(仕上げモード)の使い分け

 カメラには仕上げモードがあります。ニコンだとピクチャコントロールと呼ばれているもの。また、キヤノンのピクチャスタイル、ソニーのクリエイティブスタイル、富士フィルムのフィルムシミュレーションなど、各社名前は違えど同様の機能を用意しています。

 さて、私は富士フィルムのカメラを使っていますので、フィルムシミュレーションを例に以降の話を進めます。

 フィルムシミュレーションには色々なものが用意されているのですが、どれを選んでよいのか分からないという意見を聞くことがありますし、私も最初はそうでした。どれも似ていて違いが分からない、そう思っていました。

 

 ところが、ある日、写真の空の色を見ると特徴的なものがあることに気付きました。

 下の写真を見てください。写真全体を見ると分かりづらいので、空の色だけ見てください。夫々で空の色が異なっていることが分かりますか?

 1枚目と比べて2枚目(Velvia)は、青色が濃いです。例えるなら、南の島の空の色っといったイメージです。それに対して、1枚目と比べて3枚目(Classic Chrome)は緑色がかっています。例えるなら、記憶に出てくる昔の空の色といったイメージです。

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Provia:標準的な空

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Velvia:空の色が青っぽい

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Classic Chrome:空の色が緑っぽい

 

 この違いに気付いてからは、海水浴に行ったときの写真はVelviaで撮るようにしています。また、東京都内で撮るときはClassic Chromeが多いです。


 空の色以外にも、違いの出やすい部分が他にもあります。例えば、写真の暗い部分の黒さ。他には、写真の緑色の部分の鮮やかさ。

 みなさんも良く撮る被写体で、フィルムシミュレーションを比べて、違いが際立つ部分を探すと面白いと思います。