記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

ヒマワリの撮り方

 最近、ヒマワリの撮り方をつらつらと考えています。トリッキーな撮り方ではなく、定番の撮り方を中心に。

 

 まず、大事なことから確認。

 ヒマワリのイメージは何でしょう? 夏、元気、力強さ等、ポジティブなイメージでしょうね。こういったイメージで写真を撮るなら、

  • 色は、濃く
  • 明るさは、明るく
  • 大きさは、大きく

撮ることになるでしょう。これを具体的なハウツーにしていきます。

 

構図1 色鮮やか、日差しくっきり

f:id:kota2009:20210810133414j:plain

色鮮やか、日差しくっきり

 

ヒマワリの黄色が鮮やかに出るように、次のことに気を付けて撮っています。

  • 光りは順光を選ぶ
  • カメラの設定(クリエイティブスタイル、ピクチャスタイル、ピクチャコントロール 、 フィルムシミュレーション等々)は、色が鮮やかなもの(Landscape,風景,Vividなど)を選ぶ

 

また、背景は青空になると綺麗です(青と黄色は補色で互いに強め合うため)。そこで、次のことに気を付けています。

  • カメラの高さを調節して、空以外のものが背景に写り込まない高さを選ぶ

 

さらに、夏らしさを出すために、直射日光の当たった花を主役にしています。

 

 

構図2 花びらの透過光で夏らしく

f:id:kota2009:20210810140340j:plain

花びらの透過光で夏らしく

 

 ヒマワリの花びらは案外良く光を通すので、透過光で光り輝く花びらを撮ると、夏のイメージになります。

 上の写真では次のことに気を付けています。

  • 光りは半逆光から逆光を選ぶ。真逆光だと空が青色に写らないので、花びらの透過光が力強くて、空も青色に写る光の角度を根気よく探す。
  • ヒマワリの花の真ん中は黒く写るので、なるべく写る面積を減らす。
  • ヒマワリの右側(写真の場合)が空くので、背景に何かを入れて画面を埋める

 

構図3 たくさんの花を写し込み、ヒマワリ畑の感じを出す

f:id:kota2009:20210810133300j:plain

たくさんの花を写し込み、ヒマワリ畑の感じを出す

 

沢山のヒマワリを一枚に写し込む方法には、

  • 広角レンズで、横方向に広がる花を写す
  • 望遠レンズで、縦(奥行き)方向に広がる花を写す

の二通りあります。

 上の写真は、広角レンズで横方向の広がりを表しています。一方で、下の写真は、望遠レンズで縦方向に広がる花を写しています。ちなみにiPhoneのようなスマートフォンでは、横方向の広がりを表す撮り方が良く写ります。

f:id:kota2009:20210818055837j:plain

望遠レンズで、縦方向に沢山の花を写す

 

 

構図4 道を入れて動きを出す

f:id:kota2009:20210810133450j:plain

道を入れて動きを出す

 

これは、構図タイトルのままですが、左端に道を入れて奥行き感を出しています。

 

番外編

 これまで元気なイメージでヒマワリを撮る場合の構図でしたが、元気のイメージを捨てれば暑さのイメージに特化すれば、次のようにうつむいた花を狙うのもありです。

f:id:kota2009:20210711120404j:plain

夏バテ

まとめ

 ヒマワリの撮り方をまとめました。

 元気・夏・力強さといったイメージで撮るとしたときの基本構図を列挙しました。

 今回ご紹介した撮り方は基本的なものです。応用編は別に書いておきます。 

 

補足

 ヒマワリは、東に向かって咲くことが殆どなので、順光で撮るなら午前に撮りましょう。逆光なら午後です。