撮影ボックスを使うと、写真のクオリティが上がります。スマートフォンであれ、一眼カメラであれ、カメラに関係なく写真の映えが良い。
【撮影ボックスの使い方とコツ - 記憶と記録 (hatenablog.com)】
撮影ボックスを買うと背景布が複数ついてくるので、白バックばかり使っているともったいない。
白バックは何を撮る場合でも使える汎用性が魅力ですが、白っぽい物を撮ると目立たなくなるのが欠点です。こういうときは黒バックで撮ると良い。下は、薄黄色の花を撮ったもの。白バックで撮ると花が目立たないので黒バックで撮っています。背景が真っ黒になって被写体が目立っています。人間の脳は、均一な色で面積の多い部分を無視するため、明暗差以上に被写体が浮き出てきます(人間の認識心理については【ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 構図の法則】に詳しい)。
下の写真では、ガラスの花瓶が写る程度に明るく撮っていますが、このあたりはお好みに合わせて調整できます。今回は、ガラス瓶を写し込むことで、視線が花に集中しすぎるのを防いでいます。
今回は、白っぽいものは黒バックで撮ることについて書きましたが、もう少し抽象化するとコントラストを意識するというお話です。被写体を目立たせたいときは、被写体の色の補色をバックに使う。逆に目立ち過ぎないようにするには同系色を使うのが良い。補色や同系色を深掘りしたい方は、色相環を調べると良いでしょう。
強調であれ調和であれ、どちらの絵作りも撮影ボックスを使うと簡単にできますので、ついつい遊んでしまいます、特に雨の日には。楽しい。