記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

夏の残暑ならではの写真撮影の工夫

 残暑お見舞い申し上げます。真上から照り付ける強い日差しがまだ強さを失わず、アスファルトを熱くさせます。最高気温も相変わらずの35度越えが続いております。しかしながら、夜、早朝の気温は少しずつ下がってきており、それを敏感に感じ取った植物たちが新芽を吹こうとしている様子に、秋が近いことを感じさせられます。

 

 日本の夏の終わりは、残暑が厳しく、日差しが強烈です。しかし、この時期は写真撮りにとって特別な魅力を持っています。強い日差しは、色彩を鮮やかにし、影をはっきりと描き出します。それは、写真に深みとコントラストを与え、視覚的な強い引力を持たせます。
 上の写真は、道に落ちた影を撮りたかったのですが、道路脇の木々の緑が視線を持っていくので、白黒を試してみましたが、今度は木々の濃淡が視線を引っ張ります。白黒だと木を木と認識するのに時間を要するのでしょう。妥協案として、緑色がギリギリ残るまで彩度を落としています。

 写真が人にどのような感情を呼び起こすかは、認知心理学の分野で研究されています。写真の構図や色の使い方は、視覚的な認識に大きな影響を与えます。例えば、「プロの撮り方 構図の法則」という本は、写真の構図に関する深い洞察を提供しており、写真撮りにとって貴重なリソースです。これは、何度も読み返す名著だと思います。

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使用機材

Nikon COOLPIX S9900