記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

本『名画から学ぶ 写真の見方・撮り方』(東京カメラ部/塚崎秀雄)の感想:写真をレベルアップする徹底ガイド

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はじめに:中級者が抱える3つの悩み

 こんな悩みがありませんか?

  • 構図は知っているのに、応用するとなんだか平凡に見える
  • 狙った主題がぼやけて、観る人に伝わりにくい
  • 画面に奥行きやリズムを感じられない

――本書は、そんな中級者のあなたにこそ手に取ってほしい一冊です。名画の構図・配色・視線誘導・奥行表現を学べば、ワンランク上の写真が手に入ります。

 

本書の狙い

 本書『名画から学ぶ 写真の見方・撮り方』は、日本最大のSNS写真コミュニティ「東京カメラ部」の代表者 塚崎秀雄さんの著作です。彼は、年間930万作品以上投稿される写真の殆どに目を通しており、「知らない構図は無い」、「知らない有名撮影スポットは無い」と、言っているのを耳にしたことがあります。

 そんな彼が、フェルメール、レオナルド・ダ・ヴィンチ、葛飾北斎など、時代を超えて評価される名画を題材に、普遍的な「良い写真」の見方と撮り方を整理しています。本書の狙いは端的に以下のようにまとめることができます。

  • 何が学べるのか:主題を際立たせる配色・コントラストの理論
  • どんな効果があるのか:奥行きやリズムが自然に生まれる撮影テクニックを身に付けることができます。

 

主な章テーマと実践ポイント

1. 主題を際立たせる基礎

  • サイズと向きで視線をコントロール
  • 配色コントラストで被写体を浮かび上がらせる

 

2. 配置(構図)

  • 黄金比・額縁構図の歴史的背景を短く理解
  • 名画の構図線オーバーレイ図解を写真に当てはめる

 

3. ビジュアルウェイト

  • 画面バランスを担う“安定と変化”の関係を把握
  • 奇数要素で人間が心地よく感じるリズムを生む

 

4. リズム

  • 同じ形(正方形・長方形・三角形・円形など)を並べる配置パターンを5種紹介
  • 入れ子構造でリズム感を強化

 

5. 奥行き表現

  • 空気遠近法で背景をぼかしつつ、色彩遠近法で距離を感じさせる
  • 線遠近法(透視図法)で建造物や風景写真に奥行きを表現

 

感想

 本書のような中級者向けの高度な内容の書籍は珍しく貴重です。

 個人的には、「リズム」は、ほかの写真書でほとんど触れられていないテーマで、大変興味深かったです。

 

更なるステップアップのためのお勧め書籍

 本書に興味のある方には、次の2冊もお勧めです。本書で紹介されているテクニックについてより詳細に書かれています。