記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

紅葉の色を綺麗に撮るコツ

 秋になると紅葉の写真を撮る機会が多いですよね。でも、紅葉の写真を撮るのは実は難しい。色が綺麗に写らないためです。色は写真にとって重要で、インスタ映えする写真は、大抵が綺麗な色をしています。

 綺麗な色が出せないのは、あなたの写真の腕前のせいではなく、機材が足らないのです。PLフィルタを使いましょう。

 

綺麗な色で撮るのは難しい

 晴天の休日に紅葉を見に出かけ、綺麗な青空の下で紅葉を写真に撮ったのに、家に帰って見返すとなんだか色が薄い、ってこと良くありますよね。これはカメラの技術不足のせいではなく、光の影響です。下の写真は良くある例です。このように色が薄いとインパクトの無い写真になります。

 晴天の日は明暗差が大きいので、空が白飛びして色が無くなります。詳しく言うと、順光で撮ると空の青を出しやすいのですが、紅葉の葉が照り返しで色が出なくなります。逆光だと葉の色は出やすいですが空の色がでません。

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紅葉も空も色が出ていない


PLフィルタを使おう

 スマートフォンで写真を撮る人は知らないと思いますが、PLフィルタを使うと綺麗な色が出ます。下の写真はPLフィルタを使って撮ったもの。空も青く、紅葉も赤く、綺麗な色が出ています。青と赤のコントラストって強い印象がありますね。

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PLフィルタを使って、空を青く、紅葉を赤く

 

 PLフィルタというのは、反射した光をカットするフィルタで、空や紅葉の本来の色が綺麗に出ます。上の写真は、11年前に発売された古いカメラ(NIKON D90)で撮ったものですが、PLフィルタのおかげで綺麗な色が出ています。
  一般に、PLフィルタを水面の反射光を消したり、水族館のガラスの写りこみを消すために使うことが一般的です。しかし、PLフィルタが役に立つのはそれだけじゃなく、色を鮮やかに写すこともできます。特に順光で撮るときに効果が大きく良い色が出ます。

 PLフィルタを使う際のコツは、フィルタなしと比べて光量が減るためシャッター速度が下がり手ぶれしやすくなります。今どきのカメラならISO感度を高めに設定しておくと良いでしょう。

  私はHAKUBAのPLフィルタを使っていますが、ほかのメーカーでも性能に差は無いでしょう。