とにかく、春の勢いはすごい。これまではモノクロにくすんでいた画面に、一瞬で色がつくみたいだ。どんな特殊技術を使っても、この鮮やかな形式の変化は表現できないだろう。
(「神去なあなあ日常」(三浦しおん) 第2章 神去の神さま より)
最近めっきり気温も上がり、桜も満開に向かっています。まさに春が来たという感じ。せっかくだから春っぽい写真を撮ろうと思ったけれど、そもそも「春っぽい」ってなに? と考えてしまう。
そこで頭に浮かんだのが上の一節。三浦しおんの小説「神去なあなあ日常」で、春の始まりを表す部分です。春はカラフル。でも夏のような濃い色ではなく淡い色で、冬の暗さとの対比で明るい、こんなイメージが私の「春っぽい」です。
上の写真は、頂きもののマカロンボーロです。頂いたお菓子の缶を開けたら色のイメージがピッタリでした。今回は、色や明るさを意識して撮ろうと思ったので富士フィルムのカメラを使いました*1。
使用機材
*1:フィルムシミュレーションはASTIA。さらに画像レタッチで彩度を落としています。