写真展「風景論以後」(東京都写真美術館)を観てきました。
「風景」について色々考えてきた人がいて、「風景論」まで練ろうとしていたのだということを知りました。帰宅してから「風景論」について調べてみると、次のことが分かりました*1*2*3。
- 客観的な眼前の事物の形と、それらを目にした際に認識する主観的な印象を分けて考えている。主観的な認識を「風景」と呼んでいる。
これを念頭に置くと、笹岡啓子の展示の意味が何となく分かります。
風景の不可視な領域に挑んできた笹岡啓子
「風景」を主観的で頭に浮かぶものだとすると、目に見えていないものでもそれを思い浮かべることができるはず。そういうことを目指したのでしょう。
笹岡啓子の写真も展示されており、それらは迫力があって良かった。ただ、不可視の云々という部分が写真に現れているのかはよく分かりませんでした。その撮影された場所に行ったことのある人なら、何か感ずるものがあるかもしれませんね。