ニコンとソニーから新しくフルサイズミラーレスが発表され、富士フィルムからX-T3が新たに発売されるなど、カメラ業界は新機種のニュースに賑わっています。今月末のフォトキナでも新たな発表がありそうで楽しみです。様々なカメラがある中で、コスパ最強と言われるのはソニーα7 IIIです。フルサイズの中でも高画質、瞳AFの評判が良く、これが20万円ちょっとで買えるのは凄いことです。
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ところで、カメラ本体のコスパは話題に上がりますが、レンズのコスパはどうでしょう?
ソニーα7 IIIの前はニコンD850がコスパ最高と評判でした。このようにカメラ本体はその時々の製品でコスパ最高の機種が変わります。では、レンズも含めてコスパ最高なのはニコンなのか、ソニーなのか知りたくなります。
そこで、レンズの価格の比較をしてみました。レンズは種類が多いので、標準ズームレンズで比較してみます。標準ズームレンズは、旅先や家族写真、スナップ撮影などで最も多く使われているでしょう。
撮像素子サイズの異なるレンズの比較方法
撮像素子サイズの異なるレンズの比較する尺度として、35mm換算の焦点距離とボケ量を使うことにします。35mm換算の焦点距離は撮像素子サイズに関係し、ボケ量は焦点距離をF値で割った値に関係します。
例えば、マイクロフォーサーズのM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROは、次のようになります。
- 焦点距離は、35mm換算で24mm-80mm
- レンズのボケ量は、焦点距離をF値で割った値で4.3--14.3(大きいほど良くボケる)
マウント別のレンズのコスパ比較結果
私の欲しいマウントでレンズを選んで比較しました。価格は、価格コム最安値(現在値)を使っています。
価格で分かるのは、TAMRONが安いですね。TAMRONやシグマからレンズが出ていないマウントのレンズは高いです。
ボケ量で見ると、焦点距離/F値の小さなマイクロフォーサーズは、飛びぬけてボケないことが分かります。
マウント | 撮像素子サイズ | メーカー | レンズ名 | 価格 | 35mm換算焦点距離 | 焦点距離/F値 |
---|---|---|---|---|---|---|
マイクロフォーサーズ | フォーサーズ | オリンパス | M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO | 73,000円 | 24mm-80mm | 4.3-14.3 |
ニコンFマウント | APS-C | TAMRON | SP AF 17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF] (Model A16N II) (ニコン用) | 18,000円 | 26mm-75mm | 6.1-17.9 |
ニコンFマウント | フルサイズ | TAMRON | SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO (Model A09 II) (ニコン用) | 30,000円 | 28mm-75mm | 10.0-26.8 |
ソニーEマウント | フルサイズ | TAMRON | 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) | 85,000円 | 28mm-75mm | 10.0-26.8 |
Xマウント | APS-C | 富士フィルム | フジノンレンズ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS | 106,000円 | 27mm-83mm | 6.4-19.6 |
まとめ
今回は描写性能抜きで標準ズームレンズを比較しました。
ニコンFマウントとソニーEマウントはTAMRONやシグマからレンズが出ていることもあり、比較的安価に良くボケるレンズが手に入ります。
一方、富士フィルムのXマウントは、良くボケる標準ズームを手に入れるのはお財布に厳しい。またマイクロフォーサーズでは、ボケ量の大きな標準ズームレンズはない。
どのマウントを選ぶか悩ましい。