どんな写真を撮ったか。それは写真家がどんな被写体を見つけたかにより、それはどんな好奇心、テーマを持っているかにより、それはどんな精神性を持っているかにより、突き詰めるとどんな人間なのかにたどり着く気がする。
(【良い写真とは? 撮る人が心に刻む108のことば 】(ハービー山口))
ハービー山口という写真家を知っていますか?人の写真やスナップを撮ることの多い有名な写真家です。彼が書いた本「良い写真とは?」が面白かった。
写真を撮り続けていく中で、もっと上手くなりたいとか、もっと自分の写真を深くしたいという思いに何度もかられ、そのたびに写真集や書籍を買いました。
現在私の部屋はそうした書籍で壁一面が埋め尽くされているのですが、写真集は見ていて良い刺激になりますし癒されたりもして、良い蔵書だと思っています。
しかし、中には読破できないままの写真論を述べた書籍もあるんです。それは文章が個人的過ぎて、自分に当てはまらなかったり、言い回しが難解だというのが原因でした。
(同「イントロ」より)
このイントロにやられました。
- ハービー山口ほどの写真家でももっとうまくなりたいとの想いから書籍を買い集めてしまうこと
- 写真論が読破できないこと。それが文章が個人的過ぎたり、言い回しが難解であることが理由だと思ったこと。
このどちらにも完全に共感します。写真論は難解で良くわからないものが多い。
そこで、上手い写真や深い写真を撮るための、単純で分かりやすく、汎用性があり、ヒントになるようなシンプルで短い表現をずっと探すようになりました。
かつて上田正治さんが「東京に来るたびに新しいデザインの服を何着も買うんです。それを着ることで現代に生きる自分になれるんです!」と仰ったのを覚えています。人それぞれの新陳代謝方法があるんですね。
興味を変える・広げる方法(新陳代謝)はある、それぞれのやり方が行えと言っているのだと思います。
そう言われて考えれば、私には本を読むのが新陳代謝の方法です。
良い写真とは? 撮る人が心に刻む108のことば (SPACE SHOWER BOOks)
- 作者: ハービー・山口
- 出版社/メーカー: スペースシャワーネットワーク
- 発売日: 2017/03/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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