記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

Synology DS220jを買って使った感想(レビュー)

 家で使うNASとして、SynologyのDS220jを買いました。この記事は、その記録です。

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Synology DS220j

 

 

 写真を保存していたNASが壊れた。壊れたのは、HDDではなくて制御基板が壊れたようだ。10年以上前に買ったものだから、長く働いたと褒めてあげたくなる。

 写真の役割は考えさせること・記録すること・保管することの3つだが、後の二つがより重要だ、と写真家の渡部さとるは言う。写真の役割は置いといて、写真データがなくなるのは悲しい。新しいNASが必要だ。

 こうして、私のNAS探しが始まった。

用途の確認

 NASの一般的な使い方は二つ

  • 作業スペース(作業フォルダ)として使う
  • バックアップスペースとして使う

私は、バックアップスペースとして使う。具体的には、次の二つ。

  • パソコンのデータをNASにバックアップ
  • スマートフォンのデータをにバックアップ

 

必要機能と不要機能

 パソコンのデータのバックアップをとるには、NASはSMBプロトコルをサポートしてほしい。SMBプロトコルには、SMB1とSMB2,SMB3の3種類ある。SMB1はセキュリティ上の脆弱性があるため、SMB2あるいはSMB3をサポートが必要だ。

 次に、スマートフォンのデータのバックアップには、バックアップアプリが必要となる。

 

 不要な機能を挙げていこう。

 RAIDは不要。バックアップ用途で、本データはPC上にあるため、RAIDで耐故障能力を上げる必要はない。

 家の外からのアクセス機能も不要。そういう使い方をしないため。

 高速HDDを積む必要もない。会社の仕事用NASのように一万人同時アクセスをするわけではなく、家で少数名がアクセスするだけだから、速度のボトルネックにHDDはならない。

 

選んだ機材

 ネットで情報を漁り、SynologyのDS220jを選んだ。理由は3つ。

  • スマートフォンのデータのバックアップを行うためのアプリをSynologyは用意しているため
  • HDDが別売りで、私の好きなHDDを選ぶことができるため
  • これまで使っていたNASはBuffalo製だったので、違ったものを使ってみたいため

 

 HDDは、ディスクサイズ8TBのもので一番安い。Seagate BarraCuda(ST8000DM004)を選んだ。これは回転速度5400rpmと遅いが、キャッシュメモリ256MBある。これは1GBイーサネットで約2秒分のデータを貯めることができ、これだけあればディスクの回転速度の遅さを十分カバーできる(5400rpmは、ディスクのシーク時間が最長11ミリ秒を意味する。キャッシュメモリはその200倍の時間をカバーする)。

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安くて十分な性能のSeagate BarraCuda(ST8000DM004)

 

Synology DS220jにHDDを積む

 白色の外観は清潔感があって良い、また「SYnology」の空気穴もカッコいい。

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白色の外観は清潔感があって良い、また「SYnology」の空気穴もカッコいい

 

 HDDを内部に組み込む作業も簡単。サイドカバーを開けて、HDDを差し込み、ねじ止めするだけ。Synology DS220jはHDDを二つ積めるため、私は、8TBのHDDを一つ新規購入し、古いNASに載っていた1TBのHDDを1つ積むことにした。

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サイドカバーを開けた様子

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HDDを差し込んだ状態

設定

 行った設定を箇条書きに残す。

  • RAID無しでストレージプールを設定(ストレージマネージャにて)。
  • 管理者ユーザと普段使い用の一般ユーザの二つを設定(コントロールパネル>ユーザとグループ)
  • PCのデータのバックアップのため、Synology DS220jにパッケージSynology Driveをインストール。さらにPCにSynology Drive Clientをインストール、以後のバックアップ作業はこのSynology Drive Clientから行う
  • スマートフォンの写真データのバックアップのために、Synology DS220jにパッケージSynology Photosをインストール。さらにスマートフォンにアプリSynology Photosをインストール、以後のスマートフォンの写真データのバックアップはスマートフォン上のアプリSynology Photosを使って行う。注意点として、DSMのコントロールパネル>アプリケーションの権限にて権限をつけておく必要がある。

 

性能

  • データ転送性能はとても速い。1ギガイーサネットで接続して、PCからのデータ転送速度は110MB/s程度。110MB/sは880Mbpsに相当するので1ギガイーサネットの9割を使い切る。これは予想外に高速
  • 最近Synology DS220jのファームウエアがDSM6からDSM7にメジャーバージョンが上がり、UIの動作が遅くなったと聞いていたが、これも問題ない範囲。そもそもUIなんて普段使わないので十分許容範囲。

 

まとめ

 NASが壊れたので、新しいNASとしてSynology DS220jを購入した。気に入っている点は、

  • HDDが別売りなので、好きなHDDを選べる(私は、バックアップ用途なので、大容量で安価、そのぶん速度は普通で信頼性も普通のHDDを選んだ)。
  • データ転送性能が速い。実測で約900Mbpsと1ギガイーサネットの性能を使い切る。これには驚いた。
  • スマートフォンの写真データのバックアップがとれる。

 

 気に入らない点は、UIやマニュアルの日本語がやや雑なこと。Synologyは台湾の企業*1なので、英語で作られたものを日本語に訳したのだと思う。誤訳をみつけてクスっと笑う程度なので実害はない。

 

追記

  • メモリ追加をしたい人も多いようです。残念ながら、このDS220jはメモリ追加できません。
  • Synologyは機能追加をパッケージのインストールで行います。そのためか、機能毎にログが分散していて、ログチェックに手間が少しかかります。チェックすべきログが何なのか、あらかじめ決めておくのがベストでしょうね。

*1:本社は中国