記憶と記録

見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

理論

空のリードライン

他の方の写真をネットで見ていて、電線をリードラインに使っている構図の写真をみつけました。すごいなぁ、こういうのアリなんだと感心し、チャンスがあれば真似しようと思っていました。 そうしているうちに、ついに良い感じの電線をみつけ、撮ることができ…

少し分かった「光をみつける」の意味

「光をみつける」と、写真を撮るときによく言われる言葉です。この言葉ってどうも抽象的で、私は良く分かりません。今日、Youtubeで動画を見ていて少し分かった気になりました。 youtu.be 「光をみつける」「光を探す」と言われると、私は、どんな光を探すの…

ワンパターン写真から卒業、満開の桜を色々な構図で撮りたい

見えたようには撮れない桜の写真 満開の桜を見るとなんだかウキウキしますよね。そして夢中で写真を撮ったります。でも、撮れた写真を見るとなんだかパッとしない出来栄えでガッカリします。 一番ありがちなのは、ワンパターンな写真になること。桜の花は綺…

ポートレートの新しい構図

【必見】50mmレンズでボケを最大限に活かしたポートレートを撮影する方法 ポイントはハイアングルで背景に坂をつくる 目の高さまでグラデーションのボケを魅せる ポートレートの構図の提案をしているYoutube動画をみつけました。 ポートレートの王道…

デジタル写真の色を極める!「写真の学校」:トーンカーブについて豊富な説明をしている本

『デジタル写真の色を極める!「写真の学校」』は、トーンカーブの理論本です。 写真の本には2種類あって、レシピ本と理論本です。レシピ本というのは、インスタ映えする写真を撮るには、理屈はともかく(派手な色の食品を斜光で撮りましょうなど)とにかく…

光を見てますか? 写真の撮り方

富士フィルムのカメライベント Fujifest Glocal 2019に行きました。 delight.hatenablog.com そのイベントで、プロカメラマンと一緒に歩くフォトウォークに参加させて頂きました。その中で、プロカメラマンが盛んに言っていたことが、「光をみつける」という…

くまモンで構図を考えました

今朝、くまモンの写真をアップしました。 この写真は自分的には割と考えて撮っているので、語りたくなりました。雑談だと思って見て頂けると嬉しい。 delight.hatenablog.com はじまりは、くまモン 東京丸の内、ここは日本最大のビジネス街で、「丸の内のOL…

誤解の多い三分割構図

絵画の構図には理論がある。リードライン、ビジュアルウエイトなど。一番有名なのは3分割構図であるが、誤解も多い。

関連性=1+1を3にすること

緑の中を飛ぶ鳥をみつけた。 緑の中を飛ぶ 写真雑誌で”関連性”という言葉を目にします。1+1が3になることだと思っています。標識とイチョウの木はもともとなんの関係もありませんが、上のように並べると相乗効果で、緑の中を飛ぶ鳥のように見えます。 使…

表紙にだまされない、中身のギッチリ詰まったカメラの本「すずちゃんの理解して学ぶカメラとレンズ」

上手な写真が撮れるようになりたくて、365日以上連続でこの写真ブログを書き続けています。その間、色々な書籍を読んできました。読んだものの中で役に立った本は別エントリにまとめています。 delight.hatenablog.com 今でも何か良い情報が無いかとネットや…

ニュアンス写真

ブログやSNSに出した写真は、表示デバイスを選べない。大きな画面、小さな画面、表示サイズも様々だ。 スマホみたいな小さな画面で見ると写真の細部は潰れてしまう。その小ささに合った演出をした写真がやっぱりウケる。 スマホ用レタッチ 富士フィルムのX-T…

写真のレタッチと高画素化の影響

カメラの画素数はどんどん上がってます。ソニーが最近発表したα7RIVは6100万画素だそうです。富士フィルムが今年発売したカメラは1億画素。ところで私がこのブログに貼っている写真は400万画素程度にリサイズしています。ちなみに4Kディスプレイの画素数は8…

実験! 大幅な画像補正にRAWファイルはどれだけ粘るか?

RAWファイルをレタッチすると、JPEGファイルよりも破綻が少ない。よくそう言われますが、本当でしょうか? 以前のエントリ(【実験! RAW現像は本当に必要か?JPEGレタッチは本当に破綻するか?】)で、写真を仕上げる程度のレタッチではJPEGを使っても破綻…

レタッチ遊びとプロファイル比較

レタッチで写真の色遊びをしました。使った写真は3月に撮った桜の写真。lightroomのプロファイルで色を変えています。 vividとneutralを比べると、色の濃い・淡いだけでなくコントラストの違いもありますね。川の両脇の壁を見ると、vividは暗くなって殆ど見…

ネットで見かけない、スナップ写真のコツ

被写体をみつけること。スナップ撮影で一番大事なことだ。 綺麗な海、カラフルなスイーツ、異国情緒溢れる外国の街並み、そういった特別な物を写真に撮るのはそれほど難しくはない。インスタ映えと呼ばれてSNSでイイネをたくさんもらえる写真だ。 日常のいつ…

奥行きのある写真の撮り方

奥行きのある写真を撮りたいときってありますよね。でも、いざ撮ってみると平面的な印象の写真になることも多い。そんなときに奥行きを出すテクニックがあります。 ずばり、手前に物を置く。これだけです。 下の写真は、東京晴海のビル群を撮った風景写真。…

分かれば簡単、写真の加工の考え方をまとめる

写真のレタッチの難しさは、絵を描く難しさと同じだ。 絵を書くことを想像して欲しい。画面のどこに人物を配置して建物はどこに配置するのか、その建物は何色で、色鮮やかさはどれくらいで、明るさは何色なのか、すべてを描き手が決めなければいけない。ここ…

見方を変えて写真を撮る

普段見ない姿がある。見せないようにしているのか、ただ見ていないだけなのか。 もし見てないだけであれば、それが綺麗であればみつけて表現するのが写真だ。 後ろ姿 バラを撮るのは難しい。たくさん写真を撮っても、みんな似たものになります。なるべく色ん…

レンズの性能が足らない! 写真の解像度を上げるのはレンズか?それとも画素数か?

概要 今のカメラは、レンズの性能が低くこれ以上画素数を上げても、解像度の高い写真は撮れないというお話です。良いレンズが必要です。 はじめに カメラの画素数がどんどん向上していますが、意味あるのでしょうか?よく高画素化により高感度画質が悪くなる…

3分割構図の誤解と間違い

構図の基本は3分割構図ですが、それがいつも正解とは限りません。ビジュアルウエイトと言う概念があります。写真に写っているものがまるで重さを持っているように感じられるという人間の認識に基づいた考え方。下の写真は、左側の女性と右側の緑がバランスし…

「プロの撮り方 想像力を極める」ナショナルジオグラフィック:美しいものを探す視点を教えてくれる本

写真を撮ることは、美しい物を見つけることと、それを上手にフレームに収めることの二つだ。 後者について述べた本やネット記事は多い(三分割構図等)が、前者、つまりどうやって美しい物を見つけるかについて述べた本は殆ど無い。そんな中で、ナショナルジ…

オレンジ&ティール

パターンをみつけると撮りたくなる。何かの形が繰り返されていると、その数を数えたり、特異点を探したり、何かルールをそこにみつけたくなる。 オレンジ&ティール 色をLightroomでいじって遊ぶことが私は多い。最近オレンジ&ティールという手法をみつけま…

「いい写真」はどうすれば撮れるのか?(中西祐介):初級者から抜け出て一段上に上がりたい人の本

写真の本を読んだ感想です。 「いい写真」はどうすれば撮れるのか? ~プロが機材やテクニック以前に考えること 作者: 中西祐介 出版社/メーカー: 技術評論社 発売日: 2016/03/29 メディア: 大型本 この商品を含むブログ (2件) を見る これは、自分だけのオリ…

スポーツ写真の撮り方

久しぶりにスポーツを撮りました。その時に思ったことを言語化しておきます。 高円宮杯フェンシングワールドカップを撮りに行きました。世界から有力選手が東京に集まる大会で、これを撮ることができるなんて気持ちが高揚します。フェンシングを撮るのは初め…

実験! RAW現像は本当に必要か?JPEGレタッチは本当に破綻するか?

RAW現像って本当に必要なのかな?少し前からJPEGで良いんじゃないかと思っています。 少し本格的なデジカメには画像をRAWで保存する機能が付いています。RAW画像をJPEGに変換することをRAW現像と呼ぶ訳ですが、そんな面倒なことをするなら最初からJPEGで保存…

「テーマパークで写真の達人」(仲道雄大):ディズニーランドでとにかく綺麗な写真を撮るための本

Kindleで読める写真の撮り方の本を読みました。著者はプロカメラマン仲道雄大さん。 彼は子供の頃からのディズニーオタクで、ディズニーランドで綺麗な写真を撮るためにカメラを始めた人です。だから、ディズニーランドで綺麗な写真を撮りたいという方には最…

「良い写真とは?」(ハービー山口):興味の新陳代謝

どんな写真を撮ったか。それは写真家がどんな被写体を見つけたかにより、それはどんな好奇心、テーマを持っているかにより、それはどんな精神性を持っているかにより、突き詰めるとどんな人間なのかにたどり着く気がする。 (【良い写真とは? 撮る人が心に刻…

消費される写真と心に刺さる写真の違い

「消費される」写真。記憶に残らない写真のことだ。 あなたは他人の写真を何枚憶えているだろうか?私が写真を撮るきっかけは、写真雑誌に投稿された一枚の写真だ。"加奈ちゃん"と題されたその写真は、近所の女の子を写した感じのものだった。写真に撮られる…

ストーリ性のある写真とは何か? なぜストーリ性が必要か?

パントマイムのパフォーマを熱心に見つめる子供。パフォーマーの左手が子供の目の高さに降りてきてピタっと止まる。この人はロボットなんだろうか?子供の頭の中が???で一杯になる。その様子を右端の母親が微笑ましく見ている。 ロボット?初めてパントマ…

「超銀塩的写真レタッチ」(横木安良夫):レタッチの手順を示した良書

写真のレタッチは、絵を描くことに似ている。単に明るさを変えるだけでなく、部分的に色を変えたり、線をシャープにしたり、質感を滑らかにしたりと様々なことができる。その色々できる自由度がレタッチを難しくする。どんな修正もでき、突き詰めれば本人の…